面接試験で失敗しやすい、3つのポイントを確認
大学入試の面接試験は、志望動機や自己紹介、将来の夢などについて質問されることが一般的です。しかし、緊張や不安からうまく答えられなかったり、間違った回答をしてしまったりすることも少なくありません。そこで、面接でよくある間違いや注意すべきポイントを紹介します。1)質問の意図を理解せずに、答えてしまう。
・回答例
面接官「自己紹介をしてください」
受験生「わたしは〇〇出身で、父は△△の仕事をしています。兄がひとりいます。趣味は〇〇で、得に〇〇が好きです・・・」
大学入試において「自己紹介」という質問に求められている答えは「自分の性格や考え方」そして「高校ではどのような体験を積んできたのか」そして「将来的にどのような分野に進みたいのか」です。
例のように「出身や趣味」も自己紹介ですが、入試の面接という場で「求められている内容なのか?」を把握し数分という短い時間で、評価を受けるアピールが必要なのです。「この情報は、質問に対して求められている答えなのか?」を意識し整理してみましょう。
2)面接官の質問に対して、単発の言葉で終わらせてしまう
・回答例
面接官「高校生活で、挑戦したことを教えてください」
受験生「ボランティアをしました」
面接の練習をしていると、具体例のように「ボランティアをしました」で終わらせてしまう生徒が少なくありません。「〇〇で週に一度、ボランティア活動に参加しました。友人に誘われたことがきっかけなのですが、実際に参加することで〇〇に興味を持ちました。そこで色々と調べていくうちに、〇〇を志望することにしました」と、具体例を含ませることで「どのような考えを持ち、どのように行動してきたのか。また、それを相手に説明しようとする意思はあるか」を評価してもらうことができます。
SNSなどのアプリでのコミュニケーションは、短い言葉で完結することが多くなっています。しかし、それは「すでに双方のコミュニケーションが成立している」から短い言葉でも情報の共有が可能なわけです。回答が簡潔すぎることで、面接官との対話が深まらず評価を得られない場合があることに注意しましょう。
3)一方的に話を進めてしまう
面接の演習をしていると、エントリーシートに書いてあることと同じ内容を数分間ほど話し続ける生徒がいます。事前に準備した内容を完全に暗記し、それを口頭で説明することに集中してしまうのです。自分では「暗記した内容を間違えずに、うまく話せた!」と思っても評価を得られないのは、このパターンになっている場合が少なくありません。
面接は双方向のコミュニケーションです。自分が一方的に話すのではなく、試験官からの質問(反応)を踏まえながら、対話を深めていくことが重要です。自分の意見に対して返ってきた質問に、どのように答えていくのか? どのような流れを作っていくのか。面接で求められているのは「暗記」ではなく、その素材を生かしてコミュニケーションをとっていく流れが評価の対象になるのです。
まとめ)無意識を「意識」して修正していこう
今回は3つのポイントを解説してみました。面接試験は「無意識の行動」が表に出やすい場です。無意識ですから、自分でそれに気がつくことは困難です。演習の段階で指摘を受け、その都度「意識」して修正していけば良いのです。
面接対策は試験当日まで「修正の連続」です。一般入試の答えはひとつですが、面接試験は生徒の数だけ答えがあるからです。まずは基本から確認を始め、丁寧に修正を続けていきましょう。その地道な繰り返しが失敗を乗り越え、次のステップへと進んでいくための土台になるからです。がんばれ受験生!
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