【学習相談】また失敗するかもしれない、と考えてしまい挑戦するのが怖くなる。

【相談】また失敗するかもしれない、と考えると怖くなって、先延ばしにしてしまいます。

「あの時、こうすればよかったのでは？」

「もっと頑張っていれば、今頃は違った状況だったかもしれない」

わたしたちは、ふと瞬間に「過去の記憶」が蘇ってきて、その時の失敗体験や後悔で頭の中がいっぱいになってしまいます。そして夜に色々と考えて「挑戦してみよう！」と決めたにも関わらず、朝になってしまうと勇気が出ない。「やっぱり、もう少し様子をみよう。あとにしよう」と先延ばしにしてしまう。そのまま時間が過ぎてしまい、そんな自分自身が嫌になる。

あなたは今、そんな気持ちの中で同じところを回っているのだと思います。自分自身を信じられない状況ほど、つらい時間はありません。その気持ちはよくわかります。まるで「もう一人の自分」が頭の中にいて、行動することを邪魔している。そんな気分になることもあるでしょう。

過去の「成功体験」をさぐってみよう

そんな時は、すこし頭を休めて「今までで、うまくいったこと」の時を思い出してみましょう。ちいさな「成功体験」で構いません。少しずつ記憶をのぼって「あの時は、自分らしくできた」「なんだかよくわからないけれど、うまくいった」そんな体験を探してみましょう。

私は今までに、数百人以上の生徒と「学習相談」をしてきましたが「ちいさな成功体験」を持っていない生徒はいませんでした。ただ忘れているだけです。くわしく話を聞いているうちに「そういえば」「あの時は」と記憶が蘇ってきます。そして「その時の自分」は、ほんとうに挑戦したいことがあれば、失敗など考えずに行動していたはずです。前に進むことだけを考えて、すこしずつでも確実に行動していたはずです。

あたらしい挑戦には「失敗」がつきものです。最初からうまくいけば最高ですが、うまくいかないことに挑戦するわけですから、まず確実に失敗します。まずはそれが最初のステップ。そこから「では、なにをどのように改善すればよいか？」を考えて、少しずつ見えてきた課題を修正していく。次はこれに。その次はここを。そんな風に、ただ目の前の作業に集中していく。「ちいさな成功」を実感していた時のあなたには、それができていたはずです。

合格した先輩たちも「不安」だった

第一志望大学に合格した先輩たちも「たくさんの失敗」を経験しています。推薦枠から外れてしまい「一般入試は無理だ。もう大学はあきらめよう」と落ち込んでいたのに、そこから再始動して一般入試で合格した生徒。「この成績では、合格はむずかしい」と三者面談で高校の先生に言われ一度は挑戦をあきらめたものの、どうしてもあきらめきれずに挑戦し第一志望へ合格した先輩。

結果的に「合格」した先輩でも、その途中では悩んで迷って「挑戦するのが怖い」と立ち止まったいたのです。私たちはその様子をすぐ近くでみてきましたから、その状況がよくわかるのです。しかし、そこで止まらなかったから。「ちいさな挑戦」を確実に重ね、不安で止まりそうな足を少しずつ前に進めたから「合格」というゴールへたどり着けたのです。

一年後の春。「あの時、怖かったけれど挑戦してよかった」と思える瞬間がやってきます。その時あなたは、苦しくて辛かった１年間が「自分らしくがんばれた、いい思い出」になっていることに気づくはずです。そしてその体験が、次のあたらしい挑戦を始める時の原動力になってくれるんですよ。

がんばれ仙台の高校生

応援していますよ！