【学習相談】受験勉強は何から始めればいいですか？（大学入試対策）

受験勉強は「何から」始めればいいですか？

わたしたちの場合は「現在の自分」を確認してもらうことから始めています。「自分のことが、いちばんよくわからない」などと言いますが、実際のところ「今の自分の状況」を正確に把握することは困難なもの。過小評価や過大評価が混ぜ合わさった「あいまいな情報」で、自分自身を把握しているものです。状況を把握せずにスタートすることで、途中で息切れしてしまい目的地にたどり着けなくなってしまっては意味がありません。

たとえば、これから富士山に登るとします。「よし！　明日富士山に登るぞ！」と何の準備もせずに登る人はいないでしょう。事前に富士山に関する情報を集め、道具を調べ、そして今の自分の体力を確認。集まった情報をもとに、筋トレをするとか、ジョギングをするなどして体力をつけながら準備を進めていくはずです。その方が快適だし、気持ちに余裕も生まれるので途中の風景を楽しむ余裕もできてきます。

受験勉強を「登山」にたとえるなら。

受験勉強も同じです。今、あなたが「挑戦しようとしている目標」の高さを確認する。「今の自分の学力」を客観的に模試のデータなどで把握する。途中で調子が悪くなった時のことを考え、計画の修正と変更も考える。それらのデータをもとにして「学習計画　＝　具体的な課題」を用意していく。

このような「準備」をていねいに、そしてすばやく適切に実行することから始めていくのです。そのように自分自身について分析をしていく過程の中で、様々な発見もあるでしょう。自分が本当に挑戦したいこと、無意識のうちに避けていたこと、できたと過大評価して実は全然できていないこと、そんな自分と向き合うことができるはずです。

具体的な質問に変化していく

そのような思考を繰り返していくと「何から始めればいいですか？」といった曖昧な質問から「英語の長文読解が苦手で、読むスピードが不足しています。読解の速度を上げるには、どのように対策すればいいですか？」というような具体的な質問に変化していきます。具体的な質問には、具体的なアドバイスが返ってきます。どちらが受験勉強を加速させるかは明確です。

もしみなさんが「何から始めればいいかわからない」と考えているのであれば、模試のデータを並べて自己分析を実行しましょう。自分では見落としが発生しますから、信頼できる先生にチェックしてもらうことも大切です。この作業は数時間もあれば終了しますが、費やした時間の何倍もの価値があります。今すぐ実行して「受験勉強をスタート」していきましょう。

がんばれ仙台の高校生

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