【面接対策】海外での学びを武器に、日本の難関大学を目指すあなたへ。
帰国子女としての語学力や国際的な体験は大きな強みです。しかし、大学入試の面接官が評価しているのはそれだけではありません。面接は、あなたの「学力(知識)」「経験」「学習への意欲(目標)」を見極める場です。しかし、帰国子女の中には、面接で「自分の強みをうまく伝えられない」という問題を抱えている生徒が少なくないことが現状です。自己PRや志望動機が抽象的、質問の本質から外れた自己満足の内容になってしまうことが、合格を逃す原因になりがちなのです。
■ 帰国子女の生徒が、面接で失敗しやすい3つの理由
①海外での「経験」を、「言語化」できない
何を見て、何を感じ、どう考えたのか——。「がんばった」「貴重な体験だった」など、抽象的な言葉を並べても評価にはつながりません。面接では、自分の体験に対する深い考察と、言語化がを行わなければいけません。説明し共有する必要があるのです。海外での体験を、短い時間で面接官に伝え理解してもらう力が必要です。②「アピール =自信過剰」とブレーキがかかる
自己満足的な「自分語り」は評価を得られませんが、批評を恐れて自己PRが「控えめ」になる必要はありません。体験や経験に、学んできた知識を組み合わせることで、自分らしく堂々とアピールしていきましょう。思い込みや、ネットなどで調べた情報で固定観念を強めることなく、謙虚にていねいに考察した自己PRは面接官に正しく評価されるものです。③言葉数は多くても、「論理力」が不足している。
「とにかく、何かを話さなければいけない」と、言葉数は多く長くなっているものの内容が薄くなっている。論理性が弱いので、話の軸がぶれてしまい「何が言いたいのかわからない」と指摘され、何も言えなくなり沈黙してしまう。大学入試で求められるのは「言葉数」ではなく、論理的思考が背景にある「適切な言葉の選択」なのです。
■ 合否を分けるのは、テクニックではない
海外の経験、英語力、学力、ボランティアへの参加、多くの帰国子女が同じようなテーマで準備をしますが、難関大学の入試をクリアするには、それだけでは難しくなります。
一般入試で入学してくる受験生と同様の「学力」に加え、独自の視点で掘り下げた「専門知識」が必要です。他者の意見を尊重し、対話できる柔軟性。謙虚に学び、努力を継続できる素直さも評価のポイントです。
「自分の考え(経験)が正しい」という姿勢を、面接官は見抜きます。自分の弱点に向き合い、アドバイスを受け止め成長できる人。表面的なテクニックではなく、日本の大学に求められているポイントを理解し、そこに自分らしさをプラスしていく姿勢が大切なのです。
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