【失敗しない】大学受験の小論文の書き方(間違いやすい3つのポイント)


失敗しない大学受験の小論文の書き方とは

毎年私たちのところには「小論文対策」を希望する高校生が、学習相談にやってきます。そして多くの生徒が「間違った勉強法」で、貴重な時間を損してしまっているのが現状です。

・「高校の先生に小論文の添削をお願いしたら、誤字脱字のチェックをされただけだった(高校生 Sさん)」
・「このレベルでは合格できないから書き直しなさい、と言われるだけで、具体的にどのように書けばよいのか教えてもらえなかった(高校生 Aさん)」
・「昨年の先輩が書いた小論文のコピーを見せられて、参考にするようにと言われた。でも私が目指す学部と違っていたので参考にならなかった。(高校生 Hさん)」

残念ながら、現在の学校教育では「小論文の書き方」について指導ができる先生が少ないことが現状です。作文レベルの添削で終わってしまい、どこをどのように勉強していけば良いのか。そのために、どのような準備をしていけば良いのかを教えてもらえないまま、時間を無駄にしているのが現状です。

小論文は「思いついたことを書けばよい」科目ではありませんし「自分が好きなことを自由に書けば点数がもらえる」ものでもありません。他の受験科目(英語・国語・社会など)と同様、しっかりと準備を行い時間をかけて身につけていく必要があります。高校の先生が指導するような「誤字脱字を減らす」だけでは合格できません。そんなに甘いものではないことは、受験生のみなさんの方が実感していると思います。

間違いやすい「3つのポイント」

今回は、これから小論文の対策を始めようとしている高校生に向けて「小論文対策を始める前に、確認しておきたい『間違いやすい3つのポイント』について解説します。以下の解説を読んで「小論文の書き方」について、しっかりと現在の学習方法を見直してみて下さい。

(ポイント1)小論文と作文の違いを理解しよう


作文は「自分が感じたこと、考えたことを、経験を自由に書く」ことで成立します。個人の感想に正解はありませんから、誤字脱字や文章表現のルールを守りつつ「自由に書いた内容」で評価が決められるわけです。もともと文章を書くことが好きな生徒、個性的な視点を持っている生徒は、作文で高評価を受けた経験があることでしょう。

大学受験の小論文は「与えられたテーマに対し、自分の意見を、資料やデータと組み合わせ、論理的に展開していく」ことが求められます。自分の感性のままに書けばよかった作文と異なり、問題に対しての意識の深さ、テーマを掘り下げ、集めた情報の中から取捨選択して展開していく力が求められます。

たとえばAIが社会に及ぼす影響について述べなさい」という課題が与えられたとします。

☞作文の場合
AIは私たちの生活にプラスの存在になると思う。人間が苦手な分野をサポートしてもらうことで、働きやすい環境になると思う・・・(以下省略)」

☞小論文の場合
AIは私たちの生活にプラスの存在になると考える。例えば〇〇(具体例)のような単純作業の場合、AIを組み込むことでミスを減らし効率的に作業を進めることができるのではないか。実際に〇〇(具体例)の分野ではAIを導入することで、1日あたりの人為ミスが〇%削減されたというデータがある。このように・・・(以下省略)」


作文の場合は「AIに対する印象や、想像を書いている」ことに対し、小論文は「実際の事例と組み合わせることで、論理的に説明を試みている」ことが理解できると思います。このように小論文の場合は、与えられたテーマに対し、自分の視点で思考し、知識を活用し、論述していく。読者に対して納得し理解してもらえる文章を組み立てていくことが求められるのです。


(ポイント2)文章表現技法だけを勉強していても、評価は得られない


高校の先生に「小論文の添削」をお願いした場合、

・文体「~だ ~である」に統一
・書き出しは一文字下げる。文頭に句読点を打たない
・誤字脱字の指摘
・主語と述語の「ねじれ」に注意

など、文章の基本ルール(表現技法)をチェックして終わりになる場合が少なくありません。これでは小論文の添削ではなく、作文の添削になってしまいます。1)で解説したように「作文」と「小論文」の勉強法は根本が異なります。表現技法を身につけるのは、基本であり最終目標ではありません。

実際に、ある高校に通っていた生徒は「誤字脱字を指摘されて、読みにくいので書き直してきなさいと言われるだけ。どのように修正していけば良いか教えてもらえなかった」ため、不安になり私たちの授業を受けることに決めたそうです。「高校の国語の先生 =小論文指導ができる先生」ではありませんから、添削を受ける場合は確認が必要です。


(ポイント3)「本をたくさん読む」は、小論文対策


これもある生徒から聞いたのですが、高校の国語の先生に「小論文の書き方」を相談したところ「なんでもいいから、たくさん(本を)読んで、なんでもいいから、たくさん書くこと」と指導を受けたそうです。

本を大量に読むことで、小論文で点数が取れるかといえば疑問が残ります。繰り返しになりますが、小論文で必要とされるのは「書籍から読み取った情報」から「問題提起し、資料と組み合わせて説明し、読み手に理解してもらう」ことです。たくさん本を読むことで「読む速度=処理速度」は上がるかもしれませんが、目的意識のない読書が小論文対策に直結することが難しいでしょう。

同様に「なんでもいいから書く」ことは、作文や文章表現力を向上させることはできるでしょう。しかし「小論文を書く方法」を学びながら「たくさん書く」方が、限られた受験期間を最大限に活用できることでしょう。

「本をたくさん読む」ことが目的ではなく「与えられた課題を掘り下げるために、必要な知識や情報を得るために本を探す」こと。そして「なんでもいいから書く」のではなく「小論文を書く」ことを目的に、演習を重ねていくことが大切になります。

「分析し、解決方法を考えるのが得意」な人へ

確かに「作文が得意」な生徒は、文章を書くことに苦手意識がない分有利です。しかし「作文が苦手」でも「気になったことを、調べるのが好き」「分析し、解決方法を考えるるのが得意」な生徒ならば、正しい授業と地道な努力を重ねることで、時間はかかりますが(新しい知識を吸収し、実践するのは、しかるべき時間が必要です!)小論文を合格レベルにまで仕上げていくことは十分に可能だと、私たちは考えています。

まずは「作文が苦手だから」と、小論文での大学受験を諦めるのではなく、正しい「小論文の書き方」の授業を受け、試行錯誤を繰り返してみてからでも遅くはありません。まずはここで紹介した内容をチェックして、自分が正しい方向に進んでいるかを確認してみましょう。

佐藤先生に、相談してみよう。


以前「学校の先生に小論文の添削をお願いしたところ『この程度で合格できると思っているのか』『今からで、間に合うと思っているのか』と突き放されてしまい、添削してもらうのが苦手になった」という生徒がいました。とてもまじめで、おとなしい生徒だったため反論することもできず、しかし諦めることもできなかったので、私たちのところに相談にやってきたのです。

もしも今あなたが「まじめに地道に努力を積み重ねているのに、いまひとつ結果につながらない」「本格的な小論文の書き方について勉強してみたい」と考えているのならば、まずはこちらの「EG式小論文対策コース」のページを読んでみてください。そして「ここで勉強してみたい」と感じたならば「EG式プロ家庭教師」の学習相談を受けてみてください。

「文章指導のプロ」として20年以上も高校生の指導を続けている、佐藤先生の学習相談(オンライン対応)を初回無料で受けることができます。希望する生徒はホームページから、問い合わせてみてください。私大文系(推薦・AO入試)から医学部受験生まで、目標に向かってまじめに努力を続ける高校生を応援します!

最後になりますが、今、この記事を読んでいるあなたが、第一志望合格へ向け、良い先生、良い仲間、良い指導環境と出会い、まっすぐに挑戦を続けられることを願っています。がんばれ高校生。応援していますよ!


☺︎追伸 佐藤先生の「オンライン小論文コース」が開講しました。日本全国どこからでも、自宅で先生の授業が受けられます。詳しくはオンライン小論文講座を、今すぐ確認!



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参考「合格体験記」:

佐藤先生の「添削指導」がマンツーマンで受けられる。それもオンラインで!くわしい内容は公式ホームページへ → 佐藤先生の「オンライン小論文講座」







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