「作文が苦手だから、小論文は絶対に無理」と考えて、小論文が必要な大学の受験を諦めてしまう人が少なくありません。しかし挑戦する前に諦めてしまうのは本当にもったいない。作文と小論文は一見すると同じ課題に見えるかもしれませんが、そこで求められている内容には大きな違いがあるからです。つまり、
「文章を書くのが得意 = 小論文で高得点が狙える」
わけではないのです。現段階では文章書くことが苦手でも、
「与えられた課題に対し資料を集める事が好き。その資料を活用し、なぜそのようなことが起きたのか? 原因を調べたり解決方法を考えるのが好きな人」
は小論文に向いている可能性が高いといえるでしょう。もちろん、ある一定の「文章力」は必要です。しかし大学入試の小論文に必要なレベルの文章力は、適切な授業を受け、時間をかけて正しい演習を積みかさねていけば身につくものです。
受講生Yさんの場合(苦手な小論文を1年かけて克服)
例えば、以前私たちのところに在籍していたYさんは「文章を書くことが本当に苦手」な生徒でした。私たちの小論文対策講座を受講する時の入会テストでは、200~300文字の文章書くのにも30分以上時間かかってしまうほど。
読書も苦手で最後に自分の意思で読んだ本は「ほとんど記憶にない」というような状況でした。しかしYさんには挑戦してみたい大学があり、受験には「小論文」が必要だったため、私たちのところに申し込んできたというわけです。
詳しい授業内容は省略しますが、論説文の要約問題からスタートし、課題に対する基本的な知識、思考力を深めていく演習にまで学習内容を広げたところ、入会してから1年後には「小論文が1番の得点源です」と自信を持って言えるまでに文章力と小論文の構成力が身についていました。
Yさんの場合は、先ほどお話しした「資料を調べ、そこから自分の考えを論理的に組み立てていく」ことが得意だったため、大量の資料を「調べて、整理し、書く」ことを繰り返すことで「(このような勉強は)研究者になったみたいで面白かったです(Yさん)」と、自分でも気がつかなかった新しい可能性を広げていくことができたわけです。
世の中の問題を考察するのが好き、資料を集め分析することが得意な生徒は、小論文に挑戦してみよう
学校の授業では、このような授業はありませんから自分の力に気がついていない生徒が多いものです。「文章書くのが苦手だから小論文は諦める」のではなく、本格的な小論文対策の授業を受けてみることで、自分のチャンスを大きく広げられる可能性があるのです。
小論文は、どこまで追求しても終わりが見えないほど、深く広い土壌を耕していくようなものです。どうしても時間は必要になります。一年、二年と、一般科目の受験勉強を進めながら、自主的に課題を積み重ねていく忍耐力も必要です。
しかし、そのようなコツコツ努力をすることが好きな生徒、世の中の問題に対し資料や情報を集め解決方法を考察することが好きな生徒には、ぜひ門を叩いてみてほしいと思います。そこには受験勉強の枠を越えた、深く広がりのある世界が広がっているかもしれないからです。
関連:作文が苦手なSさんの場合
しかし、そのようなコツコツ努力をすることが好きな生徒、世の中の問題に対し資料や情報を集め解決方法を考察することが好きな生徒には、ぜひ門を叩いてみてほしいと思います。そこには受験勉強の枠を越えた、深く広がりのある世界が広がっているかもしれないからです。
【以上】
※以上「佐藤先生のセミナー『小論文対策講座』より一部抜粋。文字起こし&文責 EG式プロ家庭教師編集部 本文の無断転載を禁止します。copyrights 仙台EG式プロ家庭教師 2018 allrights reserved.
【小論文&面接コース 合格体験記】
参考「合格体験記」:
[合格した先輩たちの受験レポート]
受験生応援コラム(随時更新中)
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