レベルアップを実現する「夏の学習計画」とは?
「失敗してみて、初めてわかることがある」などという言葉があります。確かに体験してみて実感できる、心底理解できることがありますから、失敗も成長する際には必要なことだと思います。もしみなさんが高校1・2年生であるならば、失敗を恐れずにがむしゃらに挑戦してみるのも大切な時期です。
しかし高校三年生には、時間を無駄にせずフル活用していくことが目標になるでしょう。そこで「間違いやすい学習計画の作り方について」3パターンほど解説してみたいと思います。反面教師として、同じような間違いをしないよう学習計画を考える時の参考にしてみてください。
間違いポイント(1)計画を詰め込みすぎる。
夏休みは苦手科目を克服する重要な時期です。夏以降は、まとまった時間を確保するのが難しくなってきますから「ここで頑張らなければいけない」と考えている人も多いでしょう。
しかし、がんばらなければいけないという意識が強くなり、詰め込みすぎた学習計画を立ててしまう生徒がいます。なかには「1日12時間以上の学習計画」を計画してしまう生徒もいます。
1日あたり12時間以上となると、食事の時間やちょっとした休憩時間以外はほぼ机に向かっているようなイメージになります。短期間であれば乗り切れるかもしれませんが、夏の1ヶ月間1日も休まずに継続するとなると、ちょっとした計画の遅れが翌日に持ち越しとなり、それを繰り返すことで全体的にバランスが崩れ「もっとがんばらなければ」という意識がプレッシャーになり悪循環になってしまうパターンです。
特に「苦手科目」は計画が遅れがちになりますので「1日10ページ」のような単純な計画では、うまくいかないことが多くなるでしょう。苦手科目の中でも「ある程度理解できる項目」と「基礎から確認し直す項目」に整理してから計画を立てる必要があります。
真面目な人ほど「やらなければならない」と、自分に厳しい計画を立てて実行してしまいがちです。週に1日は「調整日」を設置して計画のバランスを整えたり、担当の先生に確認してもらうなど、計画の調整方法や生活リズムの管理方法も身につけておきたいところです。
特に「苦手科目」は計画が遅れがちになりますので「1日10ページ」のような単純な計画では、うまくいかないことが多くなるでしょう。苦手科目の中でも「ある程度理解できる項目」と「基礎から確認し直す項目」に整理してから計画を立てる必要があります。
真面目な人ほど「やらなければならない」と、自分に厳しい計画を立てて実行してしまいがちです。週に1日は「調整日」を設置して計画のバランスを整えたり、担当の先生に確認してもらうなど、計画の調整方法や生活リズムの管理方法も身につけておきたいところです。
間違いポイント(2)夏期講習会に出て満足してしまう
夏休み期間には、高校でも夏期集中授業などが設定されたりします。塾や予備校の夏期講習会に通う人もいるでしょう。しかし夏期講習会に参加することで「なんとなく勉強している気分」になってしまい、基本的な学習計画がおろそかになってしまってはいけません。
夏期講習会に行くから、と満足するのではなく「この講習会で何を学ぶのか」また「そこで見つけた課題にどのように取り組んでいくのか」などと、受講しただけで終わらせないこと。いつもと違う雰囲気に流されない心構えが大切です。
講習会のスケジュールと、自分で見つけた弱点や課題を組み合わせることで、学習効果が大きく向上していきます。せっかく授業を受けるのですから、その効果を何倍にも活用できるように考察してみましょう。
講習会のスケジュールと、自分で見つけた弱点や課題を組み合わせることで、学習効果が大きく向上していきます。せっかく授業を受けるのですから、その効果を何倍にも活用できるように考察してみましょう。
間違いポイント(3)なんとなく進めてしまう。
これは1番目と逆ですね。評判が良さそうな問題集を購入し「とりあえず英語の単語でも暗記しようか・・・」と、計画を立てずに始めてしまう。その結果、夏休みの終盤になって「国語の読解問題に、全然手をつけていない!」「センター対策が!」「ああ、ここから始めればよかった」と、時間がかかる部分を後回しにしてしまう。本当に取り組まなければならないところを、そのままにして夏を終えてしまうパターンです。
高校の定期テストのように試験範囲が限られているならば、この方法でも当日までに詰めていくことができるかもしれません。しかし大学入試のように試験範囲が広い場合は、全体像を把握し優先事項を決め、計画を立てて進めていく必要があります。夏休み中の模試の結果や専門の先生からのアドバイスなどを活用して、自分では気がつかない部分をチェックして課題に盛り込んでいく作業を織り込んでいくことも大切です。
課題や問題点を考察する前に「なんとなく、とりあえず、様子を見ながら」と始めてしまうことが多い人は、客観的な情報をベースにして論理的に計画を立てることに意識を向けてみるのもいいでしょう。感情優先で進めてしまうことで、見落としてしまうことは意外に多いものです。
早めに、試行錯誤を繰り返しておく
他にもいくつかパターンはありますけれども、まずは今回解説したこの3つのパターンを確認してみてください。いつもと同じ考え方だと、いつもと同じ流れで終わってしまいます。もしも今、思うように受験勉強が進んでいないのならば、1つの方法やアドバイスにこだわって時間を無駄にしないように、夏になる前に早めに試行錯誤の時間を確保してみることです。
第一志望の大学合格に向けて、やらなければならない課題は予想以上に多いもの。夏休み開始と同時にトップスピードに入れるよう、今からできることを確実に積み重ねておくことです。大丈夫。一度、上手に走り始めることができれば、一気に流れに乗ることができます。最初はゆっくりでも構いません。丁寧に始めていくことが大切です。
【以上】
※以上「佐藤先生のセミナー『受験生の夏を最大限に活用するために』より一部抜粋。文字起こし&文責 EG式プロ家庭教師編集部 本文の無断転載を禁止します。copyrights 仙台EG式プロ家庭教師 2018 allrights reserved.」
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