生活のリズムに気をつけよう。
夏休みなど長期の休暇になると、普段の生活と大きく生活のリズムを変えてしまう生徒がいます。たとえば、夜型の生活リズムで生活するようになると、午前中はぼんやりと過ごし、昼食後も睡魔との戦いになってダラダラと過ごしてしまいがち。夜からは集中しているように感じられても、トータルでは学習時間が不足し効率が悪くなってしまう場合が少なくありません。
基本は、通常の高校生活と同じリズムを基準にすること。極端な生活リズムの変更は、夏休み後もリズムの悪さをひきずってしまいます。せっかく順調に進んでいた学習計画を、夏で無駄にしないように気をつけなければいけません。
時間の活用方法を考えてみよう。T先輩の場合
T先輩の場合は、夏休み前に担当の先生から「時間の使い方を、見直した方がいい」と指摘を受けました。そこで、どうせなら徹底的に時間管理の方法を考えてみようと、夏の課題の一つに設定することにしました。
まずは夏休み前の土日を活用して「午前中は苦手科目」「午後は得意科目」のように、時間帯によって何を勉強するのが自分にとって一番集中できるか、などを体感することから始めていました。そして実践状況を担当の先生に報告しアドバイスを受けるなど、客観的な確認を行っていました。
他にも「朝起きて、机に向かうまでにダラダラと過ごしてしまうのを防ぐ」ために「寝る直前に暗記の勉強をする」→「起きてすぐに、寝る前に覚えた内容の確認テストをする」など、前日のリズムを残して勉強を開始できるようにと、細かな工夫も考えて実践していたようです。
第一志望校への合格が決まった時、T先輩に「合格の決めては?」と質問したところ、即座に「学習計画と時間割を徹底的に追求したことです」と返事がありました。T先輩の場合は、夏休中に「生活のリズムの管理」を身につけられたことが、大きな自信につながったようです。
夏休みの前後が大切。
生活のリズムを整えようといっても、急に改善されるわけではありません。その前後の流れが大切になります。短期間の調整ではなく、入試までの六ヶ月の期間で調整していく必要があります。
夏休みになってから慌てないよう、今くらいの時期(6月末〜7月の上旬)から、自分に適した学習のリズム(時間管理の方法)を考察してみましょう。そして休みの日などに少しずつ試し体感してみるのです。テキストの選び方や、苦手科目の勉強方法を勉強することと同様、時間管理の方法を身につけることは大切な受験勉強のひとつです。そして、この技術は受験勉強を終えてからも、様々なところで活用できる「ずっと使える技術」として、あなたのことを支えてくれることでしょう。
もっと詳しく、時間管理の方法や学習計画の立て方について知りたい生徒は、学習相談の時に質問してください。先輩たちの実践例などと合わせて、色々とアドバイスしていきます。時間を有効に活用して、より良い夏を過ごせるように、様々な角度からしっかり準備していきましょう。