失敗しないテキスト選び 6月の受験アドバイス


テキスト選びで、注意したいこと。


先日、ある生徒に「6月の英検対策を始めたいので、テキスト選びのアドバイスをお願いします」と相談を受けました。そこで現在使っているテキストを見せてもらうと「英検の参考書+入試用の英単語集+文法の参考書」の3冊を使っていました。どうしてこのテキストを使っているのか、と質問すると「学校からもらったので、それをそのまま使っている」とのこと。

そうです。みなさんも気がついたと思うのですが、その生徒は「自分が受験する英検のレベルに合ったテキストを使っていなかった」のです。正確に言うと「英検の参考書」以外は、入試対策に使用するテキストだったので、若干レベルが高め&出題傾向が合わないものだったのです。

そこで私は現在の生徒の学力に合わせて「英検の過去問のテキスト+2次対策のテキスト」の2冊を用意すること。英検の試験日までの学習計画の立て方と入試日までの学習の優先順位をアドバイスしました。その生徒は私のアドバイスをノートに記録して、さっそく計画を立て始めていました。これで大丈夫でしょう。


そのテキストは、自分の目的に合っているか?


テキストとは、それぞれの目的に合わせて作成されています。基礎力を付けたいのか。実践対策をしたいのか。短期間で全体を流して復習したいのか。時間をかけて何度も解いていきたいのか。など、それぞれの目的に合わせてテキストが制作されているわけです。

せっかく努力をしても、自分の学力に合わないテキストですと理解する量も減りますし、出題傾向に合わないテキストでは努力が実を結ばない可能性が高くなります。もちろん、どのようなテキストを使用しても最後に辿り着ける場所は同じですが、受験生という限られた時間の中で学習を進めるには無駄が多くなります。少しでも効率よく計画通りに学習を薦めていくには「目的に合ったテキストを選ぶ」ことが、大切になってくるということです。

今、あなたはどのようなテキストを使っていますか?


学校からもらったテキストを、そのまま使っている。書店で目についたテキストをなんとなく買って使っている。兄弟からもらったテキストを使っている。そのような人は、もう一度そのテキストが自分の目的と学力に合っているかを確認してみた方がいいかもしれません。

今の自分に最適なテキストを選び、しかるべき学習計画を立てることが、受験勉強の最初のステップのひとつです。書店の棚に並んでいるたくさんのテキストや教材から「自分の一冊」を選ぶことは大変かもしれませんが焦って決めるのではなく、今解説した内容を参考にしてじっくりと選んでいくことをおすすめします。



入試対策の専門家 EG式家庭教師コース(宮城県仙台市) 佐藤(2013.5.15更新)