毎年私のところには、 合格した生徒からこのようなメッセージが届きます。 「楽しかった」「面白かった」このようなコメントを読むと、私の授業は笑い声に包まれた面白い時間だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際は決してそのような雰囲気ではありません。私は、生徒が書いてきた小論文を読み、内容を精査し「ここは考察が浅いから、この方向で展開してみてはどうか」「この部分は論理が破綻しているので、評価を得られない。それならばこの部分を深めた方が良い」といったような指摘を行い、生徒はそれをノートに書き留めていきます。非常に地味です。
ところがそのような授業でも、受講生の皆さんは「面白かった。楽しかった」と感想を寄せてくれます。この言葉の背後には「学ぶ面白さを体感できた、楽しさ」という意味が込められていると私は考えています。問題点を発見し、考察し、もう一段階掘り下げ、それらの知識を組み合わせ、自分なりの視点を獲得していく。 そんな「学びの醍醐味」を楽しいと感じてくれているのだと思います。
小論文の授業には、絶対的な答えは存在しません。一定の評価基準は存在しますが、 そこからどのように構成し仕上げていくのかは、生徒本人の判断に委ねられます。極論するならば(それが評価を得られるかは別問題として)ネットで調べた寄せ集めの情報で構成することも可能でしょう。しかし反面、情報を精査し何度も書き直して、自分なりの視点が見つかるまで作業を続けていく生徒もいます。
私は、後者のような「知的好奇心を大切」にしている生徒を応援したいと考えています。貴重な10代の1年間を受験勉強に費やすならば、一生を通して記憶に残る充実した時間にしてほしい、10年後、20年後に「あの時がんばってよかった」と振り返られる時間にしてほしいと考えているからです。
「1年前に自分が書いた小論文を見て呆然としました。思っていたよりも内容が薄くて、このような小論文を先生にお見せしていたかと思うと恥ずかしいです。(Nさん)」
こちらも、今年第一志望に合格した受講生の先輩のメッセージの一部です。1年前も、一生懸命自分なりに仕上げた小論文を提出してくれたはずです。しかし、さまざまな知識を積み重ねた一年後に読み返してみると、その内容では満足できない自分に気がつく。そんな、自分自身が成長した瞬間を確かめることができるのも、受験勉強の醍醐味の1つだと私は考えています。
今年も4月を迎えました。今、在籍している高校3年生のみなさんは、第一志望合格に向かって真剣に授業に取り組んでくれています。残りの期間で、どれくらい成長することができるのか。どこまで仕上げることができるのか。それは未知数ですが、きっとそれぞれが自分なりの答えを手にできる瞬間が来るはずです。
他者と比べるのではなく、1年前の自分と比較しながら、厳しく自分と向き合って努力を続けていく。そんな受験生のみなさんと過ごす時間を今年も大切にしていこうと思います。
がんばれ受験生
応援していますよ!
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