【志望校の選び方】偏差値と倍率だけで、志望校を決めてはいけない。(大学入試)


思い込みや精神論だけでは、成長できない。

志望校を決める時に「偏差値」や「倍率」は重要な目安になります。私たちはどうしても「思い込み」で物事を判断してしまいます。自分に都合の良い情報だけを集めて安心してしまい、正確な分析ができません。「次こそがんばる!」と精神論でごまかしてしまい、自分と客観的に向き合うことが怖くなってしまうもの。その気持ちはよくわかります。

しかし、入試は「点数」で決定します。高校の先生ならば「次は全力でがんばるので、なんとかお願いします」と頼み込めば、ある程度サポートしてくれるかもしれませんが、入試は具体的な数値で判断されます。そこに感情が入り込む余地はありません。厳しいですが、これが現実。そして第一志望に合格できた先輩たちは、ここを乗り越えてきたのです。


偏差値は「目安」である。

そのような視点から、数値で現在の学力を評価できる「偏差値」は、今までの努力の成果とこれからの目標設定を行う上で重要な目安になります。しかし、あくまでも「目安」に過ぎません。現在の偏差値だけで「志望校」を決めてしまってもいいのでしょうか?

もしもみなさんが「本当はA大学を受験したいけれど偏差値が高いから、B大学に志望校を変更しよう」と考えたとします。その結果「B大学」に合格できたとしても、心の中に「本当はA大学に挑戦したかった・・・」という後悔が残るのではないでしょうか。

「A大学を目指す!」と全力で挑戦をした結果、「B大学」へ進学することになったとして、結果は同じでもその中身は大きく異なります。そして不思議なもので、そのような精一杯の努力の結果「B大学」へ進学した生徒は、そこで自分の可能性を広げる出会いや体験があり「B大学でよかった。自分にはここが合っていた」と感じる生徒が少なくないのです。


「あなたはなぜ、その大学を目指すのですか?」

志望校は「自分が学びたいこと。挑戦したいこと」を主軸に置いて考えていきましょう。偏差値の高低だけで判断するのではなく、最優先事項は「なぜ私は、この大学に挑戦したいのか」という根本の部分です。この部分を、しっかりと固めておかなければ、偏差値や倍率のデータを調べては不明瞭な情報に振り回されて一喜一憂する時間を過ごしてしまいます。受験生という貴重な1年間を、そのような情報を調べることだけに費やすのはもったいない。

春の段階の志望校選びでは「自分が学びたいこと。挑戦したいこと」「なぜ私は、この大学に挑戦したいのか」を確認すること。そして偏差値を活用しながら「合格ラインを突破するために、どのくらいの課題が必要なのか」を客観的に把握し実践していくことです。

「なんとなく偏差値的に、この大学」ではなく「〇〇を勉強したいので、△△大学を目指したい。現在の偏差値だと合格ラインまで◯ほど不足しているので、まずはこの課題から取り組んでいこう」と、具体的に頭の中を整理し実践していくのです。伸びていく生徒は、すでに始めています。本質を見失わず、目の前の課題に具体的に取り組んでいきましょう。(佐藤先生から 高校3年生へのアドバイスより一部抜粋)





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