【東北学院大学 入試対策】過去問はいつ挑戦すればいいですか?


東北学院大学 入試アドバイス「過去問はいつ挑戦すべき?」

受験生の中には「過去問は直前に挑戦して、実力をチェックするもの」と、考えている生徒が少なくないようです。しかし、私たちの場合は「受験生の春(3・4月)の段階で、一度過去問に目を通しておく」ことを指導していきます。

「でも、全然解けなかったら自信がなくなりませんか?」

そんな風に考えてしまうと思うのですが、この段階では得点を意識する必要はありません。実際に、東北学院大学に合格した先輩たちも春休みの時点で「こんなに点数が取れないとは思わなかった」「高校の定期テストとは全然イメージが違った」と嘆く(?)ものです。それでも、一年後には合格ラインを突破できる実力が身につきますから、あまり気にする必要はないのです。


過去問に触れておく理由(1)「全体像を把握する」

過去問に触れておく理由のひとつは「どのような問題が出題されているのか = 全体像を把握する」ことです。

はじめてマラソンに参加する時、何も考えずに走り始めてしまっては、体力が持たず完走も難しいでしょう。まずは事前にコースの全体像を把握し、いくつかのセクションに分けつつ「今の自分の能力」に合わせてペース配分を考えていくでしょう。「この区間は、次の坂道が続くコースの前に体力を回復しておこう」などと具体的に考えて準備をすることで、完走する確率は上がっていきます。

入試対策も同じです。入試会場に到着して初めて問題を見る場合と、一年前に過去問を確認しておき全体像を把握しておいた場合とでは結果が異なってきます。事前に時間配分も考えておくことができるので「時間切れで、最後まで解けなかった」というミスも防げます。


過去問に触れる理由(2)出題傾向に合わせて課題を考える

入試問題には「出題意図」が存在します。ただ問題が並んでいるのではなく、その問題を出題している意図が存在します。そしてその出題意図(傾向)は、大学によって異なっています。東北学院大学なら、東北学院大学の出題傾向があり、パターンがあります。それを実際に確認し「正解するには、どのような課題が必要か」を確認して準備を進めていくのです。

たとえば「長文読解」が苦手なのに「英単語のアクセント」の問題を中心に対策を進めても得点には結びつきにくいですよね? 長文読解を回答するために必要な課題と、現在の自分に不足している部分を分析し、優先順位を考えながら対策を行っていく必要があります。

単純に「正解 不正解」だけで判断せずに「この問題を解くには、どのような課題に取り組めばよいのか」と具体的な分析を行って実践していくことが大切なのです。


前期は、基礎と実践の組み合わせ

もちろん前期は「基礎固め」の時期であることは、いうまでもありません。基礎の反復演習を「これでもか!」というくらいに地道に繰り返し、100時間、200時間と問題を解いていくことが、秋以降のレベルアップにつながっていきますし、私たちもそのような学習計画で高校生を指導していきます。

それと同時に、今回紹介したような「過去問 = 実践形式」を頭の中に入れておき、最終的なゴールをイメージしながら勉強を進めていくことは、勉強の幅が広がりますし「最後は、このレベルの問題が解けるまで頑張ろう」とモチベーションアップにもつながります。

今回は東北学院大学を受験しようと考えている生徒からの質問「過去問は、いつ挑戦すればいいですか?」に答えてみました。ぜひ、受験対策専門の先生の指導を受けつつ、早い段階で過去問に挑戦してみてください。そこで得られる情報には、成績を上げていくために必要な様々なヒントが眠っているはずです。


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