大学入試対策は「予備校?塾?家庭教師?」の質問に答えます。(特別編1)


質問:「予備校にしようか、家庭教師にしようか迷っています」


それでは「問い合わせ」の際に時々受ける「今通っている学習塾や予備校をやめて、家庭教師にするか迷っている」という質問についてお答えしてみたいと思います。

私(佐藤)は、集団形式の授業と家庭教師、両方で指導経験があります。双方を比較するとどちらにもメリットとデメリット、向いている生徒と向いていない生徒がいるのが実際のところです。その辺の部分を、私の経験をふまえた解説を加えながら、お話ししてみようと思います。


予備校や学習塾(集団指導)のメリット

まず予備校や学習塾のような、集団形式の授業ですけれども、これは多くの生徒と一緒に授業を受けるわけですから、一体感を共有できるメリットがあります。そこの教室にいる生徒全員が、大学合格という同じ目標を持ち、同じような方向を目指して勉強しているわけです。そのように、ライバルでもあり同じ塾の仲間でもある人達が、すぐそばで一緒に勉強している、競い合っている、と言う雰囲気の中で課題に取り組めるのが集団形式のメリットのひとつである、と私は考えます。

教壇に立って授業をしていると、しっかりと理解しなければ、と生徒が集中してこちらを見ている視線を、ひしひしと感じます。さらに入試が近づくにつれて独特の緊張感を持った、ピンとした雰囲気が教室の中に高まっていきます。その空間に自分を置くことでモチベーションを上げていくことができる、つまり周囲の生徒の雰囲気に合わせて、自然とモチベーションが上がっていく、というメリットがあると思います。

さらに、自分一人だと「この問題はできなくても仕方ないかな」とあきらめそうになったとしても、周囲の生徒が諦めずに課題に挑戦している姿を目にすることで「このくらいの問題は、解けなければいけないのだ」と、自分に厳しくすることもできます。

休み時間に、友達同士で「このくらいの問題は、できないとだめだね」などと、牽制したり競争したりしながら、互いに高めあっている様子を見ているのも、なかなか良いものでした。

予備校や学習塾(集団指導)のデメリット

では集団形式の授業のデメリットを挙げるとしたら、どのような部分でしょう?  予備校や学習塾のような集団形式の授業の場合は、そのクラスの授業についていけるということが大前提になります。せっかく授業を受けても自分の志望校やレベルに合っていないと、時間が無駄になってしまいます。塾に通っているということで、なんとなく勉強しているような気分になってしまうという点にも注意が必要です。

同時に、先ほど「良い環境に入ることで、モチベーションがあがる」というお話をしましたが、教室の雰囲気が自分に合っていない、なんとなく散漫になっているといいますか、受講生が集中しているような雰囲気になっていない予備校に通っていると、その雰囲気に流されてしまうということもあります。

教室の雰囲気や指導スタイルが自分に合っているかどうか、志望校に合った授業が展開されるか、どのような生徒が通っているのか、なども集中できるポイントになります。この点は、実際に授業を受けてみないとわかりませんので、ホームページ等の口コミだけで判断しないことです。

家庭教師のメリット

では家庭教師のほうはどうか? メリットとしましては完全マンツーマンで指導を受けられますので「自分に必要な部分」つまり「志望校に合わせたカリキュラムを個別に組んで、学習を進めていくことができる」という点があるでしょう。理解したかどうかを確認しながら授業を進めていくので、曖昧な部分を残さずに学習を積み重ねていくことができます。個別に確実にチェックしてもらえるメリットは、家庭教師の最大のポイントです。

学習塾では全体で決められた学習カリキュラムで授業が進んでいきますから、自分に必要な部分も必要ではない部分でも、同じように授業を受けていかなければいけません。家庭教師ですと、必要に応じて授業の速度や順番を入れ替えることができます。志望する大学の出題傾向に合わせて、理解度を深めていく授業も可能です。目標、つまり志望校が明確であればあるほど、家庭教師の授業でのメリットは大きくなると、私は考えています。


家庭教師のデメリット

しかしながら、家庭教師の場合は「指導経験が少ない先生が多い」というデメリットがあります。私自身、学生のころ「家庭教師派遣業者」に登録していたことがあるのですが、特に研修も指導方法に関するアドバイスもなく「今日から、この生徒を担当してください」と言われただけで授業に臨んでいました。担当していた生徒が中学生だったため、指導経験のない当時の私でもなんとか乗り切れましたが、指導力不足であったことは否めませんでした。

まして、大学受験のAO入試や小論文対策のように、専門的な知識と経験が必要になる場合は「なんとなくよさそう」という印象だけで決めるのではなく、指導経験や合格実績など「自分が必要としている授業を、受けられるのかどうか」を確認していく必要があります。「有名な業者が紹介してくれた先生だから大丈夫」ではなく「この先生なら、安心してお願いできる」という視点で先生を探していく必要があります。

ちなみに私たち(EG式)では、開校当初から「入会希望者全員を、私(佐藤)が面談しアドバイスする」という方法を守ってきました。今まで私たちのところに在籍した生徒で、私のアドバイスを受けたことがない生徒は、ひとりもいないのです。目標に向けて、まじめに努力を続ける受験生のために、これからもこのスタイルは守り続けていきますので、気になったことがあれば、学習相談を受けてみてください。私(佐藤)があなたの質問に、直接答えていきます。

予備校?家庭教師? まとめ

さて、ひとまず私自身の経験から、学習塾と家庭教師のそれぞれのメリットについて、簡単にお話しさせていただきましたけれども、どちらが良くて、どちらが良くない、というものではありません。それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあり、そもそも提供されているものが異なっていますから、今の自分には何が必要なのかを考えて選択していく必要があるということです。

私個人としては、集団授業には勢いをつけて向上していく面白さがあり、家庭教師には個人と個人が向き合い目の前で成長を見守っていける指導者としての醍醐味があると感じています。どちらにも良い点があり、そこでしか得られないものがあります。今回、ここでお話した内容をひとつの視点として、志望校の合格実績や受講生の声なども参考にしつつ自分に合った学習環境を探していく参考にしていただけたらと思います。


【以上】



※以上「佐藤先生の音声セミナー『これから受験生になる皆さんへ』より一部抜粋。文字起こし&文責 EG式プロ家庭教師編集部 本文の無断転載を禁止します。copyrights EG式プロ家庭教師 2018 allrights reserved.」



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