【小論文】対策の始め方を、ベテラン先生が動画でアドバイス【大学入試】




指導経験25年。数千枚以上の小論文を添削してきた、ベテラン佐藤先生の授業が個別に受けられます。しかもオンラインで! 以下、佐藤先生が受講希望者を対象に解説した音声を一般公開します。一年間の学習計画についても解説しているので、参考にしてください。

【小論文講座について(解説 佐藤先生)】


(以下、音声の一部を文章で掲載)

小論文は書く前で80%が決まる

「小論文対策」の授業というと【誤字脱字の添削、段落構成アドバイス、文章表現の技法】などについて指導を行う場合が多いようです。しかし「もっと自分らしく、ワンランク上の小論文が書きたい!」と考えている生徒には、このような授業では物足りなく感じてしまうのが現状でしょう。

「小論文は、書く前で勝負の80%が決まる」

と、佐藤先生は言います。
つまり表現技法は全体の20%程度。大切なことは「何を書くか」です。与えられたテーマの出題意図を理解し、保有している情報の中から適切な情報を編集し、自分の考えを展開していく。この「考える力」+「知識量」+「論理的思考力」を磨いていくことを、EG式の授業では大切にしているのです。

まずは「幅広い知識」で視野を広げる

もう少し、実際の授業について解説をしていきましょう。
春から夏にかけての期間は「幅広い知識」を身につけることに集中していきます。志望する学部にかかわらず、政治・経済・国際問題・文化・歴史・現代社会が抱えている問題・最新の課題、など、毎週ひとつのテーマをピックアップし、一般教養レベルの知識を身につけていくことを課題にしていきます。

空っぽの冷蔵庫では、おいしい料理を作ることは困難です。
しかし、新鮮で豊富な食材が詰まった冷蔵庫なら、様々な料理を作ることができます。そして、なによりも料理をすることが楽しくなります。

小論文を書く時も同じです。幅広い知識を得ると視野が広がります。単一的な視点でのみ判断していたテーマや事象を、複数の視点で眺めることでより深い発見や「自分らしい考え」で考察していくことができるようになります。そして何よりも考えることが、楽しくなっていきます。

まずは「豊富な食材 = 知識」を増やしていくこと。高校生として身につけておくべき分野を掘り下げ、大学入試で活用できるものにつなげていくこと。これがEG式【小論文対策】の最初のステップになります。

知識を整理し、わかりやすく伝える

たくさんの知識を持っていたとしても、ただそれを書いただけでは理解してもらえません。わかりやすく整理し、読み手の疑問や理解度に合わせて論理的に説明していく演習が必要です。

EG式では夏休みに「50本トレーニング」として、小論文を50本書いていく課題に挑戦してもらいます。まずは絶対的な数をこなすこと。そこで自分なりのパターンをつかみ、論理的思考力を磨いていくこと。頭の中で考えるだけではなく、実際に手を動かして身体に染み込むまで徹底的に演習していくこと。

この感覚をつかんでもらうことが狙いです。もちろん、書いた小論文は佐藤先生が毎回チェックし個別にワンポイントアドバイスを行うので、手抜き(?)はできません。一枚一枚、本気で挑戦することに意味があるのです。

レベルアップを目指す生徒の中には、100本、150本、と自主的に課題を増やして挑戦していく生徒も少なくありません。このような地道な努力を積み重ねることで「入試本番で活用できる、本物の学力」が育っていくのです。

専門分野を掘り下げ、完成度を高める

秋から入試本番までは、ここまでに身につけた「考える力」+「知識量」+「論理的思考力」をフル活用し、志望校の出題傾向に合わせた実践対策を積み重ねていきます。過去の出題傾向を分析し、掘り下げながら小論文の完成度を高めていきます。

実際のところ、この段階までくると多くの受講生が「自主的に考え、実践していく」ようになります。先生のアドバイスをもとに、自分で工夫し掘り下げ、関連の書籍を何冊も購入して調べる生徒や、中には実際に現地へ行って見学を申し込みレポートにまとめる生徒もいます。

春の段階では5分程度でネタ切れになっていた生徒が、秋には30分ほどプレゼンができるようになるまでに、表現力やコミュニケーション能力がアップする生徒が増えてきます。春からの地道な努力が成果として体験できる、うれしい時間です。

小論文 = 簡単ではない。だから、努力家の生徒が勝つ!

小論文で大学への進学を目指すことは、簡単なことではありません。一般入試の勉強と同様に、膨大な時間をかけて基礎からじっくりと積み上げていくことが必要です。この点は、しっかりと理解しておく必要があります。

しかし、以上のことを理解し、一年、二年、と積み重ねていくならば、確実にレベルアップを実感できる分野であると、私たちは指導経験からそのように考えています。努力は裏切らない。時間はかかっても、花開くタイミングがやってくる。それがこの小論文対策の醍醐味のひとつです。

一般入試の受験勉強と並行して、小論文対策を進めていくことは、時間的にも学習量的にも厳しい一年になると思います。しかし、もしも「小論文を使って、受験に挑戦したい」という気持ちがあるのならば、ぜひ早い段階から準備を進め挑戦をしてほしいと思います。そこから学び、身につく能力は、大学入試対策の範疇を越え、これからの人生の中で役立つ「本物の学力」になると、考えているからです。


佐藤先生の「オンライン小論文講座

佐藤先生の「添削指導」がマンツーマンで受けられる。それもオンラインで!くわしい内容は公式ホームページへ → 佐藤先生の「オンライン小論文講座」

・今まで受けてきた高校の授業とは違い、先生とマンツーマンでの授業は緊張した。曖昧なところを指摘され、すぐに修正するので気が抜けなかった。毎回授業が終わると、今まで感じたことがない疲労感があり楽しさもあった。レベルの高い授業で本物の小論文が身についたのは良い経験だった。(小論文コース受講生 Nさん 受験レポートより一部抜粋)