【春休み】受験勉強の始め方(大学入試)

めざせ合格! 春から最高の受験生活を始めるために

春から大学受験生になる高校生のみなさんへ。貴重な一年間を悔いのないように全力で受験勉強を進めていくには、春休みの過ごし方が重要です。

今回は、充実した新学期を迎えられるように「春休みの間に、準備しておくこと」を、多くの受験生を合格へ導いてきた、ベテラン佐藤先生がアドバイスします。

高校の授業では教えてもらえない「土台の部分」から解説していきますので、大きなレベルアップを目指す生徒は必読です。実際に先生の授業を受けているつもりで、メモを取りながら、読んでみてください。それではスタート!



こんにちは。仙台EG式の佐藤です。今日は、4月からの新学期に向けてやっておきたい事というテーマで、ちょうど今くらいの時期ですね、2月から3月の間に進めておくと良い3つのポイントについて、高校生のみなさんへお話をしてみたいと思います。


STEP1 整理整頓して、頭の中に、空間をつくろう。 

コップの中にたくさんの水が入っていれば、そこに新しい水を注いだとしても外にこぼれてしまいます。でも、一旦中身を空っぽにしてあげれば、そこには新しい水をどんどん注いでいくことができます。コップの状態を確認し、傷などがあれば修復しておくこともできます。

今説明したコップは、皆さんの頭の中です。これから1年間、受験勉強を進めていくと、皆さんの頭の中にはたくさんの新しい知識や情報が流れ込んできます。それを確実に積み上げていけるように、頭の中そして身の回りを整理整頓しスペースを確保しておくのです。

ある程度スペースに余裕があれば、多くの課題が運ばれてきても余裕をもって整理整頓することができます。しかし、すでにスペースが少ない状態であれば、乗り切ることだで精一杯になってしまいます。奥の方にある荷物を探すだけで、貴重な時間をムダにしてしまうこともあります。時間に余裕のある今の時期に実行しておくことが大切なのです。 

頭の中の状況が、周辺に反映されている? 

多くの生徒を見てきて感じることなのですが、最初は学校からもらったプリントやテキスト等が山積みになっていたり、壁一面に趣味のポスターやポスターなどをたくさん貼っていた部屋が、受験勉強が進み調子が良くなってくると、すっきりと整理されていくものです。

「頭の中の状況が整理されると、部屋の状況も整理されていく」のですね。 

これからみなさんが受験勉強を進めていくうちに「部屋の中が散らかってきたな」と感じた時は、頭の中も混乱し始めて整理が必要になっているのかもしれません。実際に頭の中を覗くことはできませんが、ちょっとしたバロメーターとして活用してみるのも良いと思います。

また、整理整頓の対象は「物」に限ったことではありません。たとえば、ついついスマートフォンを見ていて時間をムダにしてしまう、と悩んでいる人も多いと思います。ある生徒は「勉強する時間は、スマホは居間に置いて物理的に自分の周辺から片付ける」ようにしていました。

これも学習環境を整理して、余計な情報が飛び込んでこない工夫といえるかと思います。色々と応用が効きますので、自分らしい方法で実行してみてください。

大切なものを、選んでいく。

少し応用になりますが、整理整頓とは「自分にとって大切なもの(優先順位)を選んで、並べていく」と定義しても良いと思います。限られた時間と空間を、最大限に活用していくには漠然と積み上げていくのではなく、優先順位という自分で設定したルールで管理していくということです。

この思考を身につけておくと、大学受験はもちろんのこと、社会に出て仕事をしていく時にも応用できる考え方が身についていきますよ。


STEP2 あなたが「ほんとうに」目指していることは何ですか? 

さて、頭の中を整理整頓してスペースが確保できたところに、情報を積み上げていくことにしましょう。まず最初に整理しておきたいのは「本当に自分がやってみたいこと」を、確認していくということです。 

もしも今あなたが「〇〇の仕事をしたいので、△△大学の□□学部を目指したい」という明確な目標があるのならば、その調子で大丈夫。ひととおり志望動機をチェックしたあとは、具体的な学習計画を考えていくことにしましょう。

しかし、まだ自分が進みたい方向性が見えずに「なんとなく」で志望校を選んでいる生徒も少なくありません。 もちろん大学に合格することが、受験生にとって最重要な目標です。しかし大学で何を学ぶのか。そこから何を目指すのかという視点で、志望校について考察してみることは決して無駄にはなりません。

いや、無駄どころか受験生活を乗り越えていく大きなモチベーションとなり、あなたを支えてくれるはずです。

目標は、探すことで目の前に表れてくる

もちろん、目標は今の段階での「挑戦してみたいこと」で構いません。自分が目指したい方向には、どのような職業があるのだろう。その職業に就くにはどの大学が適しているんだろう。どの大学に行くことで、その世界に近づくことができるのだろう。 時間に余裕がある今の時期に、このような情報について思考を巡らせ、調べてみる時間を確保するのです。

ただぼんやりとスマホの画面を眺めていても、目標は見つかりません。そこに具体的なキーワードを入力して、掘り下げていく過程の中で、様々な情報が目の前に表れてくるのです。

 彼を支えたのは「この仕事に就きたい」という強い気持ち 

以前、私が指導した生徒には「中学生の頃からやってみたいと考えていた仕事」がありました。その仕事に就くために逆算して、挑戦したい志望校を考えていました。しかし、高校の三者面談で「今の成績で受験できるのは、ここの大学」と指導を受けた大学は、本人が希望するものとは大きく異なっていました。 

志望校へ合格するには、偏差値を10ほど上げていく必要があります。その生徒は部活動もやっていたので、勉強時間の確保や体力的にも厳しい状況でした。しかし学習面談で「絶対に挑戦したい大学があるので、絶対にがんばります。最悪、今年はダメでも来年予備校に通って再挑戦します」と、力強く宣言してくれたのです。

彼を支えたのは「この仕事に就きたい」という強い気持ちでした。それがすべてと言っても過言ではないでしょう。実際に、授業を開始してから「定期テスト対策が忙しくて、できませんでした」というような言い訳は一切ありませんでした。むしろ、自分で課題を見つけてきて、自主的に取り組んでいる様子を思い出します。 

大学を卒業してから数年後、この生徒から連絡がありました。そこには、自分が目指していた職場で活躍している様子が書かれていました。中学生のころから計算すると、10年以上の時間をかけて、目指す場所にたどり着いたのです。そしてこれからも活躍していくことでしょう。

視野を広げ、これから進む方向を考えてみよう。

春が過ぎ受験勉強がスタートしてしまうと、目の前の課題に夢中になり、立ち止まって考えられる時間が少なくなってしまいます。今回解説したものは、比較的時間に余裕のある、今の時期だからこそ腰を据えて考えてみたいテーマです。 

進路についての書籍を読んでみたり、進路指導の先生に相談してみたり、いつもとは少しだけ視野を広げてこれから進む方向へ目を向けてみましょう。きっと、たくさんのヒントが見つかるはずです。

ここまでに解説した、2つの作業をクリアした段階で、実行する前の自分とは少し違っているような印象受けるはずです。今はそうやって、小さな変化や体験を積み上げていく実感をすることが大切です。あせることはありません。未来への種まきだと考え、少しずつでも丁寧に実行していきましょう。


それでは最後のステップに進みます。


STEP3 相談できる友達を大切に」

基本的に受験勉強は、孤独な時間の積み重ねです。誰かと話をしたりしながら、問題を解いたりすることはできません。一人で淡々と課題と向き合って何時間も地道な時間を積み重ねていかなければならないのです。

だからといって、常に孤独でなければいけない訳ではありません。一年間の受験勉強の中では、目標に向かって一緒に歩いていく仲間の存在が欲しいものです。自分の考えや迷ってることを聞いてもらう。また自分も相手の話を聞いて一緒に考える。そんなちょっとした時間が、お互いを成長させ目の前の課題を乗り越えていくモチベーションの原動力にもなるからです。

もちろん同じ大学を志望している友人だけではなく、全く違う方向に進もうとしている友人でも関係ありません。自分の目標に向かって挑戦を続けている仲間がいる。という事が大切なのです。

身近な仲間や、相談できる環境を大切に。

私たちは、合格した先輩たちに「合格体験レポート」を書いて貰っているのですが、その中でも「友達の存在がとても大きかった」と書いている生徒が少なくありません。

Sさんは高校受験で失敗してしまい、希望の高校へ進めませんでした。通学することになった高校のクラスメイトには、同じレベルの大学を目指す人がいなかったそうです。そこで、同じレベルの大学を目指している中学時代の友人達と連絡を取り、図書館で一緒に勉強をしたり情報交換をしながらモチベーションを上げていったそうです。

今の環境だけで行動するのではなく、自分で集中できる環境をつくっていく。このような努力も、大切な受験勉強のひとつなのですね。「志望校合格」という、同じ目標に向かって(たとえ、具体的な志望校は異なっていたとしても同様です)一年間ともに切磋琢磨できた仲間がいた、という体験はこれからの人生において、思い出すたびに元気をもらえるような貴重な経験になってくれることでしょう。

時間を味方につける。早めの相談で確実なスタートを。


さらにもうひとつ付け加えますと、おとなしいタイプの生徒は進路指導の先生に相談をすることを遠慮して、夏休み直前になってようやく相談に行くことも少なくありません。「鉄は熱いうちに打て」といいますが、相談するのは早いに越したことはありません。時間があるうちは変更や調整にも余裕が生まれますが、後になればなるほど焦りで慌ててしまい、余計なプレッシャーも感じてしまいます。


私たちEG式では、少し早めの3月上旬に受験生全員と個別カウンセリングを行い現在の状況をチェックするのですが「私はいつも始めるのが遅いので、早めに先生に話を聞いていただけたことが、だいぶ力になりました。(受講生 Kさん)」と、カウンセリングの後に元気なメッセージが届きます。「いつもよりも少し早めの行動」が、大きな余裕になっていくのです。

いまひとつ遠慮してしまい、相談をするのが苦手な生徒も「ここが、がんばり時」と、勇気を出して進路指導の先生に相談してみましょう。一度、足を踏み入れてみれば、2回目、3回目は、想像しているよりもスムーズに進んでいくことができます。迷って、立ち止まって、時間を無駄にしないように、今すぐ「ちいさな一歩」を踏みしめてみること。その一歩が、一年後の「合格」への大きなステップになるんです。



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仙台EG式プロ家庭教師は、大学入試専門のプロ家庭教師です。地元仙台で18年間。第一志望合格を目指す高校生を指導してきました。公式サイトでは「合格体験記」や「佐藤先生からの応援メッセージ」など、受験勉強を始める前に役立つ情報を掲載しています。

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