トップアスリートと、受験生の共通点とは
ある生徒から教えてもらった話です。その生徒は、トップクラスのアスリートが所属するスポーツクラブに所属していたのですが「トップクラスの選手ほど、基礎練習を大切にする」ことに気がついたそうです。伸びない選手ほど、新しいことやテクニックに気を取られて集中できない。しかし、レベルが高い選手は長年繰り返してきた基礎練習のルーティンを、きっちりと毎回こなすのだそうです。受験勉強も同じです。伸びていく生徒は「基礎問題」を定期的に復習し時間をかけて繰り返していきます。「これだけ復習すれば完璧だ」というレベルまで丁寧にマスターしてからも、一ヶ月後、三ヶ月後と時間を決めて、定期的に復習を繰り返していくのです。
A先輩の、ボロボロの問題集
私からこの話を聞いたA先輩は「もう苦手科目から逃げない。基礎レベルの問題を完全にマスターする!」と決め、夏休みの間ずっと同じ問題集を何度も繰り返していました。すでにテキストはボロボロになっています。そしてそのテキストは、まるで「お守り」のように、入試直前まで机の上から取り除かれることはありませんでした。 そして入試会場にも、その問題集を持っていったのです。「試験会場で、他の生徒が問題集を見直しているのを見て、一瞬焦りました。でもこの問題集を見て『こんなにボロボロになるくらい頑張ったのだから、あとは悔いのないように出し切ろう』と考えたら落ち着きました」と、合格が決まったあとに最高の笑顔と一緒に教えてくれたものです。
基礎の大切さは、すべてが終わった時にようやく理解できる
基礎を繰り返すことの大切さは、なかなか実感しにくいものです。しかし、入試会場で問題を解き終えた時「基礎を固めてよかった」と実感できる時がきます。地道な努力こそが、入試本であなたの足元を固めてくれる「本物の実力」になるからです。
アスリートが基礎練習を繰り返すように、苦手科目を克服しレベルアップを目指すのならば基礎問題を繰り返してみてください。応用問題に手を伸ばすのは、もう少し先でも大丈夫。まずはていねいにじっくりと、足元を固めていくのです。
目の前のテキストがボロボロになり、その上に新しいテキストが積み重なっていく頃、苦手科目が得意科目に変化していることに気がつくはず。
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