失敗しない夏休みの「学習計画」の考え方 大学受験応援コラム(夏休み直前対策・2)

失敗しない夏休みの「学習計画」の考え方

現在の自分の状況を確認できたら、次は「学習計画」を立てていきます。しかし多くの生徒が体験しているように「最初の3日くらいは計画通りに進んだけれど、そこからはうまくいかなかった」のように、失敗した経験があると思います。

しかし夏休みは一ヶ月間という長期間です。一ヶ月あれば、たいていの課題はクリアできます。これだけ長期の時間を自由に活用できるチャンスは、ほぼありません。「夏を制するものは受験を制する」には、このような背景があるわけですね。フル活用して悔いのない時間にしたいものです。

最初の一週間の計画が「鍵」をにぎる

なにごとも「最初が肝心」といいます。「はじめよければ、終わりよし」という諺もあります。夏休みを「勝負の夏!」にしたい生徒は、今までの自分と厳しく向きあい「徹底的に細かく具体的な計画」でストイックにスタートさせていく必要があります。

まずは「最初の一週間」が鍵になります。一週間継続することができれば「達成感」と一緒に「このペースを継続させたい」という気持ちが出てきます。そのまま二週間、三週間と繰り返すことができれば、そのペースが「あたりまえ = 習慣」になります。

脳のシナプスの接合には二週間ほどかかるそうです。つまり新しい試みに挑戦しても、それが脳に組み込まれるまでは、二週間ほど時間がかかるのです。なので「効果が感じられない」と一週間程度で止めるのではなく、二週間、三週間と繰り返し継続することが必要なのです。

スタートダッシュに成功できたならば、夏休みの後半ごろには計画のレベルアップも可能です。課題を増やしたり、時間の使い方を工夫したり、新しい課題を検討する余裕もでてきます。夏休み以降の具体的な勉強計画につながっていきます。最初の一週間が「鍵」という言葉が持つ意味を理解できたのではないでしょうか?

「15分刻みの学習計画でレベルアップ」Sさんの場合


例えば、夏休みで苦手科目の克服に成功し東北学院大学に合格したS先輩は「まずは1時間単位でおおまかな学習計画を作り、次に15分単位での学習計画を作る」ことで、徹底に細かな学習計画を立てていました。「最初の15分で、日本史の一問一答を3ページ。それが終われば、次の15分で資料問題を2ページ」のように、夏休みにマスターしたい内容を分析し、学習計画を作っていたのです。

Sさんは運動部に所属し、練習メニューを考えるのが得意だったことを応用し、このような学習計画を立てていたのですが「時計で時間を確認しながら勉強すると集中できる」と、気を抜くと怠けてしまいがちな気持ちを、時間を区切ることで自己管理していたようです。スポーツで記録を狙う時のように「徹底的に自分を管理した」ことが、レベルアップの鍵になったのです。Sさんは12月ころから、苦手科目の成績が急速に上昇していったのですが、その土台は夏休みに完成していたわけですね。

具体的で、細やかな学習計画を考えていこう

失敗する生徒の多くが「苦手な英語をがんばろう」「夏休みは、このテキストを終わらせよう」程度の計画でスタートさせてしまいます。曖昧な計画は、いつもと同じような結果に終わってしまうもの。

逆にレベルアップしていく生徒は「具体的で、細かい計画」を立て、さらにそれを先生にチェックをしてもらい、修正を繰り返しながら目標に向けて地道に課題をクリアしていく時間を積み重ねていきます。それは楽な時間ではありませんが、だからこそ乗り終えた時には達成感と、具体的な点数として自分に返ってくるのです。

繰り返しになりますが、夏休みは一ヶ月間という長い時間を過ごします。ついつい曖昧な計画でスタートしてしまい「もう少ししたら頑張ろう」などと言い訳をしてしまいがちです。しかし、レベルアップに成功した先輩たちは逆の行動を取ります。最初が肝心、とスタートに力を入れ、後半にいくにしたがってリズムよく登っていきます。

夏休みが始まる前に、勝負は始まっています。入試の説明会や三者面談、オープンキャンパスなど、目の前の予定に振り回されることなく、淡々と準備を進めていきましょう。今どのように過ごすかが、夏のスタートダッシュを決めていくからです。





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