Q「志望校が決められなくて、あせっています」
6月の定期テストが終わると、高校では三者面談が始まり、大学説明会やオープンキャンパスなど、進路に関する具体的なイベントが開始されるようになります。高校3年生のみなさんにとって、緊張と共に焦りを感じ始める時期になると思います。
適度な緊張は集中力を高める要素になりますが、緊張が高まりすぎると視野が狭くなり受験勉強を進めていく際のマイナス要素になってしまいます。
そこで今回の記事では、この時期に学習相談に寄せられる「志望校を絞り込めなくて焦っている」という質問に対してEG式流のアドバイスを紹介します。実際にノートを用意し作業を進めながら、じっくりと読んでみてください。
志望校を「3つに整理」して考えてみよう
多くの生徒が「今の自分の成績」だけで、志望校を決めようとしています。もちろんこの方法でも構いませんが、私たちEG式では頭の中を整理し真っ直ぐに進んでいくために「3つの視点から志望校を考えていく」ことをお勧めしています。
1つ目「憧れの大学、絶対に挑戦したい憧れの大学を1つ選んでみる」
あなたが「絶対に挑戦してみたい」と感じる志望校を選んでみましょう 。現在の成績や状況にかかわらず、ずっと憧れていた大学をメインで選んでみて構いません。まずはノートの一番上に、大きく書き込んでみましょう。
2つ目「現在の成績と照らし合わせて、挑戦してみたい大学を複数選んでみる」
1つ目は現在の成績を考慮せずに選びましたが、2つ目は現在の成績と照らし合わせ、ワンランク(もしくはツーランク)上の大学を選んでノートに書き出してみましょう。目標は、高すぎても低すぎてもモチベーションが上がりにくいものです。「このレベルならば、あと半年で達成できる。いやきっと達成してみせる!」と具体的なイメージが持てる大学を選んでみることがポイントです。
3つ目「現在の成績から、合格が見込める大学を選んでみる」
現在の成績で、合格が見込める大学を調べて書き込んでみましょう。大学受験は「合格できなかったらどうしよう = 不安のスパイラル」の中を、ぐるぐると回ってしまいがちです。「合格が見込める大学」を丁寧に調べてみることで、まずは自分自身と向き合い足元を固めていくことが狙いになります。視点をひとつの方向に向けるのではなく、様々な角度から志望校を整理してみることが、大切なのです。
志望校選びは「情報収集」から
多くの高校生が、自分の頭の中にある大学名やイメージだけで、志望校を選んでしまいがちです。しかし志望校を絞り込む段階では、自分の進路や目標に合わせた志望校を徹底的に調べてみることが大切です。細やかに情報収集を行うことで「この大学が自分に合っているかもしれない」と、有益な情報が見つかるものです。実際に高校三年生の春に情報収拾と自分の目標を確認したことで、志望校や学部を変更する生徒は少なくありません。そして「この進路で間違いない!」と、モチベーションを上げて新しい目標へと進んでいくのです。
志望校選びに迷うのは、悪いことではない
最初から、ひとつの目標に向かって進んでいくことができれば、それは素晴らしいことです。しかし多くの先輩たちが、試行錯誤を繰り返し、時には対立したり挫折が続いたりしながら、最後の最後で「ここに合格したい!」という大学に辿りつくのです。志望校選びに迷うことは、悪いことではありません。むしろ、その試行錯誤の過程を曖昧にし、直前になってから(もしくは大学に合格してから)「本当に、この大学でよかったのだろうか?」と考えることは避けたいものです。
ここからは高校の三者面談、オープンキャンパス、進路相談会、学習相談、など、具体的なイベントが続きます。それに振り回されることなく「自分は大学で何を学び、何を見つけ、そしてどのような方向に進みたいのか」を忘れないでください。そして、この記事で紹介した方法を試しながら、様々な角度から焦らずていねいに絞り込んでいくのです。
今、あなたの目標は何ですか?
今、あなたのノートには、どのような大学名が書き込まれていますか? その大学への合格のために、何を始めていこうと考えていますか?受験生に与えられた時間は、全員同じ。その時間をどのように活用できるかで、合否が決まっていきます。同じところをぐるぐると回ってしまうのではなく、目の前のノートに具体的な対策をひとつひとつ書き込んでいきましょう。
がんばれ仙台の高校生!
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