二人の高校生が、この前の模試の成績を確認しています。ちょっとのぞいてみましょう。
Aさん:英語35点 国語65点 社会80点
Bさん:英語60点 国語65点 社会55点
一見すると、二人の成績には共通点がないように感じますね。得意科目にも点数にも大きくバラつきがあるように見えます。しかし、平均点を出してみると……。
Aさん:英語35点 国語65点 社会 80点 (平均60点)
Bさん:英語60点 国語65点 社会 55点 (平均60点)
そうなのです。二人とも三科目の平均を計算すると「60点」になるわけです。個別の科目では違いが大きく出ているのに、平均点で判断すると同じ点数ですから「二人は、同じレベルの成績」とみることができるわけです。すこし、不思議な感じがしませんか?
あなたの「個性」と「可能性」を伸ばす、学習計画のために
「平均」という言葉で括ってしまうと、見えなくなってしまうものが出てきます。AさんにはAさんの個性や可能性を伸ばす学習計画が必要だし、BさんにはBさんの個性や可能性を伸ばす学習計画が必要です。平均が同じだから、といって同じ学習計画で進めていくことは適切ではありません。平均値ではなく、個別のデータを分析し判断していくことが必要になるのです。
受験勉強を始めていく中で「一般的に」とか「通常では」というような方法で判断されることが出てくることでしょう。しかし、そこで思考を止めるのではなく、より「自分に合った、必要な情報」を分析してにいれる努力が必要です。「平均」という言葉で、あなたの個性や可能性を眠らせることがないように、目標に向けて「本当に必要なこと」を理解し、把握し、進んでいく。そんな一年になることを願っています。
がんばれ受験生。
応援していますよ!