「今が自分にとって、受験勉強を始める最高のタイミング」今月の学習アドバイス

5月上旬。新学期の授業が始まり、少し落ち着いてきたこの時期に多い相談のひとつが今からでも間に合いますか?」「何から受験勉強を始めたら良いでしょうか?」といったものです。3〜4月のスタートに少し遅れてしまった生徒には、若干焦りを感じる時期なのでしょう。その気持ちはよくわかります。

まず「今からでも間に合いますか?」という質問には「もちろん間に合います」と答えることができます。地元の私大や中堅の私大文系を受験するならば5月から学習計画を立てて仕切り直しても時間的には間に合いますから、まわりの情報に左右されずに、まずは落ち着いて学習計画を立てることをおすすめします。


焦りが出てきて作業が手に付かないならば今が自分にとって、受験勉強を始める最高のタイミングなんだ」と自分にいい聞かせて、目の前にある課題に手をつけてみることです。迷って先延ばしにすればするほど焦りは強くなります。逆に、一問二問と少しずつでも課題をこなしていけばいくほど、不思議と心が落ち着いて安心していくものです。時間は逆戻りしません。「今が始め時なんだ」とつぶやきながら受験勉強を始めてください。大丈夫。まだまだ間に合います。

次に「何から受験勉強を始めたら良いでしょうか?」という質問には(もちろん受験勉強の進み具合にもよりますが)「まずは、受験予定校の過去問を解いてみよう」とアドバイスをしています。ここで大切なことは過去問を解いて「何点取れるか」を体験することではなく「出題傾向」を把握することが狙いとなります。自分が受験する大学は「毎年どのような問題が出題されるのか =定番の問題」を把握し、それに合わせた基本的な問題を夏休みにまで繰り返し解いていくことが大切になります。


秋以降の実践対策の時期には、志望校の出題傾向に合わせた細かな学習計画が重要になってきますが、春から夏までの時期は定番の基礎問題に数多く繰り返し挑戦しておくことが、秋以降の飛躍につながるからです。「春から夏の時期に、定番の基本的な問題をたくさん解いておく」ことが入試直前の自信につながりますから、コツコツと問題集を積み重ねていきましょう。

さて今回は、主に大学受験生(高校生)向けのメッセージとなりましたが、基本的には高校受験生(中学生)にも同じようなアドバイスが有効になります。5月は部活動の最後の追い込みで、体力的にもきつい状態が続きますが「部活が終わってからやろう」ではなく学習時間を確保し受験勉強への基礎固めをしっかりと行っていきましょう。


今の時期に「受験勉強も部活も両立できた」という体験は、これからの時間に大きな勇気や自信となってみなさんを支えてくれます。始めるまでは大変ですが、始めてしまえばどんどん楽になりますから、しっかりと目標を見つめて少しずつでも確実に歩いていってください。

繰り返しになりますが、この時期にがんばったことは、秋以降に大きく開く飛躍の鍵となります。


がんばれ受験生! 応援していますよ。(佐藤:2013.5.1更新)


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