Mさんは、小学校低学年からあるスポーツに熱心に取り組んでいました。強豪のクラブに所属し、小学・中学・高校と厳しい環境の中で、多くの時間を練習に費やしストイックに技術を磨き続けてきたそうです。
努力するのは当たり前。それだけでは評価されない厳しい環境に身を置き続けてきたMさんからは、強い意思が感じられました。高校の三者面談で「志望校変更」を指摘された時も、なかなか結果に繋がらない時も、淡々と課題を解き続ける姿を今でも思い出します。
そして、私が指導していた二年間、Mさんから、言い訳や愚痴のような言葉を聞いたことが一度もありませんでした。私はそんなMさんに「Mさんはメンタルが強いね。どのようにして鍛えたの?」と質問したことがありました。
Mさんは俯きながらしばらく考えた後「メンタルが強いというよりも、ミスが見つかるということは改善点が見つかるということなので、それを修正できるように頑張るようにしています」と答えてくれました。
つまり、Mさんには「失敗する =弱点が見つかる =次の課題が明確になる」というとらえ方だったのです。厳しい環境で長い間スポーツを頑張ってきたことが、受験勉強に生きているんだね、と話すと、Mさんはいつものように笑いながら軽くうなづくと、原稿用紙にペンを走らせていました。
来月から新学年がスタートします。弱点を超えてもまた新しい弱点が見つかる。何度も確認したはずなのに、同じミスで減点されてしまう。そんな繰り返しの連続に、心が折れそうになる時、足を止めたくなる時も1度や2度ではないでしょう。
そのような自分の弱点を痛感した時。あるいは他者から厳しく弱点を指摘された時。それをどのように捉え、次の課題にしていけるかが「本当の意味での成長」を手にするために、大切な心構えだと私は考えています。
「弱点は、次の課題の明確化」です。 明確になれば、具体的な対策方法が明らかになります。 それは本気で自分の弱点と向き合った人にだけ見えてくる新しい課題なのです。 長い受験勉強が終わった時、あの時あの課題に正面から向き合ってよかった、そのように実感できる時が来るはずです。
がんばれ受験生
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