「小論文は作文じゃない」高校生のための小論文対策 基本&重要ポイントを【ベテラン先生が解説】

【高校生向け】小論文対策を、始める前に

大学入試で小論文が必要な高校生のみなさんへ。 大学入試で問われる「小論文」は知識の暗記ではなく、社会問題に対し深い考察が必要となります。情報を精査し、論理的に構築し、表現する力は一朝一夕では身につきません。国語の成績が短期間では伸びないことと同様です。さらに早慶・ICUなど難関大学への受験を目指すのであれば、早い段階から準備を始めることが合格への第一歩になります。

・大学入試の小論文で求められているもの

大学入試の小論文は、知識の暗記や文章量の多さではありません。「自分なりに何度も書き直しているのに、評価が上がらない」のは、間違った学習方法で表面的な部分を修正している可能性があります。たとえば、大学入試の小論文では、

論理的思考力 :与えられたテーマに対して筋道を立てて考え、飛躍なく矛盾なく展開する力
問題意識と幅広い視点 :社会や時事問題を正確に捉え、独自の視点を持って論じる姿勢
表現力 :自己中心的ではなく「読み手に伝わる」明快な文章を書く力
読解力 :課題文を的確に理解、要約し、時間内に把握する力
豊富な知識の活用力 :学校で学んだ知識のみならず、自主的に学んだ知識を論理の裏付けとして適切に使える力

このように、小論文は「知識を指定の文字数で並べる」のではなく「論理性と客観性と知識」を試される試験なのです。

・小論文の頻出テーマ一覧

大学入試で出題されている、基本的なテーマをジャンル別に整理してみましょう。

ジャンル

主なテーマ例

社会・時事問題

少子高齢化、働き方改革、格差社会、地方創生、AIと社会、災害対策

教育・子育て

教育格差、いじめ、不登校、英語教育、大学教育のあり方

医療・福祉

医療費増加、介護問題、保険制度、先端医療の倫理

環境・科学技術

気候変動、脱炭素社会、自然災害、遺伝子と倫理

人権・社会倫理

表現の自由、死刑制度、若者の政治参加、SNSと情報リテラシー


小論文では、与えられたテーマに対する知識を深め、独自の視点で考察し、論理的に文章を構成する必要があります。知識を深掘りしていかなければ「紋切り型=よくあるパターン」の解答になってしまうからです。ジャンルを横断した、多角的な視点から考察していく場合もありますし、志望校の出題傾向(過去問)に合わせた対策も必要です。

高校のテスト対策、一般入試の勉強、部活動や学校行事など、高校生の3年間は短時間で様々なことに挑戦しなければいけません。「小論文対策は、後回し」になりがちですが、他の科目と同様に、時間をかけた対策が必要なことを意識してください。

・正しい努力を積み重ねていこう

繰り返しますが、情報を精査し論理的に構築し、表現する力は一朝一夕では身につきません。【総合型】という言葉通り小論文は「総合的な学力= 論理的思考力・要約力・多角的視点」が要求される試験です。しかし、あせる必要はありません。1年、2年と、淡々と着実に積み上げた思考力と表現力は受験会場で、あなたの背中を支える大きな力になります。

入試に向け「小論文とは何か」「自分には何が不足しているのか」「そのために何を始めるべきか」と、試行錯誤を繰り返しながら精度を高め、正しい学習計画で淡々と課題を積み重ねていきましょう。

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