【7月のアドバイス】伸びる生徒の「共通点」とは?【大学入試】

成績が伸びる生徒、伸び悩む生徒

 成績が伸びていく生徒ほど、基礎を大切にします。ゆっくり丁寧に基礎を確認し、理解できるまで何度も同じ問題を解いていきます。応用問題に取り組めるようなレベルに達しても、ミスを確認する度に基礎に戻り、また応用へ行ったり来たりしながら前に進んでいきます。 
 伸び悩んでしまう生徒は、基礎を軽く見てしまいます。これはもうわかった先に進みたい、と理解が浅い段階で新しい問題に手を伸ばします。なかなか点数が伸びず、テストが終わると「次こそ本気出す!」と思うものの基礎が不足しているため「わからないところが、わからない」状況になり、途中で諦めてしまうのです。

 基礎=簡単な問題ではありません。基礎には「応用のレベルを解くための基本要素」が含まれています。最重要な要素が厳選されたものが「基礎」なのです。1度や2度目を通しただけで理解できるものではなく、実践で回答するためには繰り返しの練習が必要となってきます。高くジャンプするためにはしっかりとした土台が必要なように、どこか1部分でも欠けては大きくジャンプできない。それが基礎だと認識してください。

 不思議なもので基礎をしっかり固めていくと、その奥深さがわかるようになってきます。つまずいたり、戸惑ったりした時に戻って復習すると、ここにちゃんと答えが書いてあった、再確認できる時間が増えていきます。もちろん、そこに到達するには試行錯誤の時間が必要になります。しかし試行錯誤したからこそ、基礎の凄さがわかる瞬間がやってきます。なるほど、だから1番最初にこれを勉強したんだな、そして次にこれを教えてもらったんだな、と体系づけて考えられるようになります。

 繰り返しますが、成績が伸びていく生徒ほど基礎を大切にします。私は今までに多くの生徒を指導してきましたから、その様子が本当によくわかります。同じ問題集を定期的に繰り返す。ボロボロになるまでチェックする。そして入試直前に繰り返し解いてみる。そんな地道な勉強が、第一志望合格へつながる「基礎=土台」を育てていきます。

 7月になりました。まもなく暑い夏がやってきます。大丈夫。まだ間に合います。現在の自分の学力を客観的に把握し、計画を立て、丁寧に積み重ねてください。夏休みの1ヵ月間は、今あなたが想像しているよりも足早に過ぎていくことでしょう。しかし、高校生の夏には想像以上の可能性が眠っています。あの時頑張って良かった、と思える瞬間がやってきます。

がんばれ受験生
応援していますよ!






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