【１０月のアドバイス】才能を伸ばすためには、一定の時間が必要だ。（大学受験）

「自分の才能はなんだろう」

あなたもそのように考えたことがあると思います。そして、ある日「あなたの才能はこれ。今日からこれをしっかりと勉強すれば必ず成功するよ」と、アドバイスしてくれる人に出会えないだろうか、と考えたこともあるかもしれません。

その気持ちはわかります。誰しも無駄な努力はしたくありません。試行錯誤して苦しい時間を過ごすよりも、その方がスピーディだし楽に思えます。しかし、そのような映画やアニメのような場面は、まずやってくる事はありません。少なくとも、私が今まで指導してきた生徒の中で、そのような体験をした生徒には出会ったことがありません。

大切なことは「才能伸ばすためには、一定の時間と地道な努力が必要になる」と認識し、一歩でも早くスタートを切ることです。これが、遠回りに見えても実は１番の近道なのです。

１年でたどり着ける人もいるでしょう、高校生活の3年間を使ってようやく見つかる人も良いでしょう。それは、今までどのような努力を積み重ねてきたかにもよりますし、目指す目標によっても変化していきます。明確な答えと言うものは１つもないのです。

しかし「それ」にたどり着けた先輩たちは、全員間違いなくその過程を経験しています。100時間200時間と、地道な時間を積み重ね、右に行ったり、左に行ったり、時には逆戻りをしながら、自分が進む方向を絞り込んでいきました。

逆に言うならば、そのような試行錯誤をたっぷりと積み重ねてきたからこそ、「自分にはこの道が最適なのだ」と、納得できる土台ができるのかもしれません。中途半端ではなく、深い思考と地道な努力を積み重ねてからこそ、しっかりとした土台ができるのだと思います。

もし今、あなたが「自分の才能がなんだろう」と迷ったり、悩んだりして立ち止まっているのならば、以上のことを頭に入れ目の前の課題に取り組んでほしいと思います。たくさんの良質な情報に触れ、今まで経験したことがないこと、考えたことがなかったこと、または自分には関係ないと思い込んでいたこと、などなど、様々な知識を吸収しキャパシティーを広げる時間を積み重ねてください。

もしかしたら、あなたの才能は、今とは全く違ったところにあるのかもしれません。すぐ足元にあるのかもしれません。既に手に入れてるのかもしれません。それはわかりません。わからないけれども、あなたが進み続ける限り、きっといつか「これだ」と納得できる瞬間にたどり着ける、とその先を見据えて努力を継続していくのです。

１０代の皆さんにとって、高校３年間という時間の中には、たくさんの可能性が眠っています。その時間を大切に自分らしく進んでください。

がんばれ受験生

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