「自信をつけるには、どうすればいいですか?」
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学習相談を受けていると、このような質問をうけることがあります。自信がなくて緊張してしまい、実力を発揮することができなかった。そのような経験を繰り返していると、自信が失われていく。自己肯定感が低くなっていく。なんとかしなれば、と焦りが増しさらに自信を喪失していく。同じような体験をした人も、多いのではないでしょうか?
結論からお話しします。「簡単に自信をつける方法」は存在しません。簡単に身につかないものが「自信」なのです。表面的なテクニックは表面的な効果で終わってしまいます。大学入試という、重要な場面を乗り越えるための「自信」は、簡単には身につかないのです。
「確かにそれはそうだ。性格はすぐに変わらないし・・・あきらめるしかないか」
いえ、あきらめるのはまだ早いです。さきほど私は「簡単に」と書きました。簡単に自信をつける方法はありませんが、じっくりと時間をかけ「自信」を育てていくことはできます。まして、10代の柔軟な思考力と成長の底力をもったみなさんならば、その可能性は想像以上に大きいものです。
自信を育てるために、大切になることは「3つ」
1)自信は簡単には身につかない、と向き合うこと
2)自信は「積み重ねること」で成長していく
3)過去の経験だけで、未来の可能性を決めつけないこと
自信は簡単には身につかない。まずはこの事実に向き合うこと。そして「じっくりと積み重ねることで成長していくのだ」と粘り強く長期戦で取り組んでいくこと。具体的な努力(受験生の場合は学習量と実践量)を積み重ねていくことです。
精神論だけでは「わかったつもり、できそうなつもり」で終わってしまいます。具体的に「苦手科目の問題集を5冊終わらせた」「100時間勉強した」など、数値で計測できるような具体的な努力の積み重ねと組み合わせることで、じわりじわりと相乗効果が起こり前に進んでいきます。そして、少しずつ成功体験が増えていくうちに「気がついたら、1年前よりも大きく成長している自分に気が付く」ものなのです。
簡単には身につかない。しかし地道な努力を積み重ねることによって身についた自信は、簡単には崩れない強い自信になる。
過去の経験だけで、未来の可能性を狭めてはいけません。過去は過去。これから成長し伸びていく自分と「同一人物」ではありません。今は、3月。まもなく新学年がスタートします。与えられた一年間をていねいに、大切に積み重ねてください。目標を確認しながら目の前の課題をコルコツと積み上げてください。その地道な勉強の繰り返しが「本物の自信」となって、あなたの背中を押してくれるのです。
がんばれ受験生
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