まだまだ暑さを感じる日もありますが、時折吹いてくる風に秋の気配を感じます。そして「もう秋か。時間が過ぎるのは早いなあ」と、しみじみとしてしまう季節です。
そして毎年今くらいの時期になると「今からでも間に合いますか？」と、いうような相談が増えてきます。周囲に推薦入試で合格が内定した生徒がいたり、進路が決まった生徒を目にしてしまうと気持ちがあせってきます。その気持ちはよくわかります。
そんな気分になってしまった時、覚えておいて欲しいことは「ものごとを始めるのに、遅いということはない」と、いうことです。これは表面的なアドバイスではなく、たくさんの生徒を指導してきた経験から本当にそう思うのです。
今日始めれば、今日１日分の知識が増えます。それを一週間繰り返せば、７日分の知識が積み重なります。１０代のみなさんの柔軟な発想と集中力があれば、苦手分野をひとつクリアしさらに掘り下げていくことができる学習量です。やらない理由を探す方が難しいです。
しかし「さて、どうしよう。今からでは遅いだろうな」と、ぼんやり考えて悩んでいても、１日はあっというまに過ぎます。「今週末に、本屋に行って問題集を買ってみよう」などと考えているうちに、７日間が過ぎていきます。
遅いかどうか、と考えている間にも時間は過ぎてしまう。
考えて立ち止まっている時間に、受験勉強を積み重ねていけば確実に知識が蓄積される。
伸びていく生徒は、細かな時間をていねいに活用しています。「まにあうかな」「大丈夫かな」と考えてしまったあと、すぐに切り替えて目の前の課題に集中していくのです。
ものごとを始めるのに「遅い」ということはありません。あなたにとって、今が一番「早い」タイミングです。今すぐスマホを置いて、今自分に必要な課題を整理しましょう。そして最優先事項に取り組んでください。その繰り返しが、合格へ向けての最短距離なのです。
がんばれ受験生
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