すぐに「集中力」が切れる(Sさんの場合)
Sさんは「勉強を始めてもすぐに集中力が切れる」ことに悩んでいました。モチベーションを上げて勉強を始めてみても、2時間ほどで限界。そして一度切れてしまった集中力はそのままずるずると緩んだままになり、時間を無駄にしてしまうのでした。友人が「土日は10時間勉強している」というのを聞いて「絶対に自分には無理。自分には集中力がないし才能もない」とあきらめていたのです。
才能がないから、継続できない!?
2時間で集中力が切れるSさんにとって、その5倍以上も勉強を続けるということは想像もできない状況だと思います。そこには才能や素質といった「壁」のようなものがあり、おいそれとは越えることができない。そのような印象を持つのは当然かもしれません。
しかし自己流で受験勉強をしていたSさんが、春から本格的な勉強方法を身につけようと試みた時から状況が変化していきました。最初は2時間が限界だった集中力が、夏休み直前には3〜4時間に伸びていました。勉強方法を見直すことで「やらなければいけない課題」が増えたことがきっかけでした。
「集中力を保つには、どうすればいいだろう?」
さらに夏休みには平均5時間前後にまで伸び、時には7時間ほど勉強時間が伸びていきました。その段階でSさんは「さらに集中力を保つためには、どうすればいいだろう」と自分にあった方法を探し「朝型にするか夜型にするか」「食事や休憩を摂るタイミング」「ジョギングをして体を動かしてみる」など、試行錯誤をしていたようです。
その結果、冬の入試直前には8時間前後まで勉強時間を伸ばすことができました。「さすがに10時間は無理です」と笑っていましたが、それでも春と比較すると約4倍にまで伸ばすことができたわけです。
気がついたらレベルアップ、していた。
確認しておきたいことは「2時間で集中が切れていたSさん」が、一気に8時間にまで伸ばすことができたというわけではありません。時間をかけ、少しずつ段階を踏み、途中で様々な方法を試しながら徐々に向上したということです。
あたらしい習慣を身につけるには時間がかかります。急激な改善はどこかに無理がかかりますが、段階を踏んだ修正の積み重ねは「気がついたら、レベルアップしていた」という状況を手に入れることができるのです。
集中力は段階を踏んで伸びていきます。これは様々な分野に共通のポイントです。目標から逆算し、途中にいくつか段階を設定し、少しずつクリアしていく。その感覚をつかんでみてください。まだまだあなたの限界は、先の方にあります。
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