その気持ちはわかります。一生懸命に努力をしているのに結果に表れない。自分で自分が許せなくなってしまい、思わずくしゃくしゃに丸めてしまった。そのような気持ちになることも、あるでしょう。
しかし模試を受ける目的は「成績を確認する」だけではありません。「今の自分に不足していること → 課題を見つける」ための貴重な資料なのです。結果だけを見て、捨ててしまってはせっかくの情報が無駄になってしまいます。
例えば100点満点のテストで60点だった。それはつまり「40点分の伸びしろがある」ということです。そこからさらに内容を確認して「10点はケアレスミスだから、問題演習量を増やしていこう。10点はまだ手をつけていない課題だったから、今週中に取り組んでおこう」のように問題点を抽出し課題に変換していくのです。模試は、結果を見て終わり、ではなく、そこからがスタートであることを覚えておいてください。
私はSさんに、この話をしました。次回の授業の時から、Sさんの机の上に新しいファイルが加わりました。そこには過去の模試のデータが整理してあり、すぐに情報が確認できるようになっています。そのファイルを広げながら今後の予定を確認していくSさんの姿には、レベルアップした受験生らしい雰囲気が感じられたものです。
失敗することで感情的に落ち込み、結果に振り回されてしまってはいけません。シンプルに「次の課題はこれだ」と気持ちを切り替えていく。この繰り返しを重ねていくことで、精神的にも学力的にも鍛えられていくことは間違いありません。「失敗は、新しい課題の発見」と自分に言い聞かせて乗り切っていくこと。大丈夫。今のあなたが想像しているよりもずっと早く、その課題はクリアできるはずです。
がんばれ受験生
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