その気持ちはよくわかります。しかし「成績が上がる裏技」は存在しません。そんなものはない、と正面から向き合って地道な時間を積み上げていくことが、実は最短距離であることを理解する必要があります。
たとえば、みなさんが普段食べている「お米」について考えてみましょう。春に蒔いた種が、収穫できるまでに育つには「秋」を待たなければいけません。春からの数ヶ月間、毎日管理をして手をかけ、じっくりと育てていくことで「あたらしいお米」が手に入るわけで、どんなに効率よく育ててようとしても「しかるべき時間」が必要になるのです。
受験勉強も同じです。自分の頭の中に「あたらしい情報」を取り入れ、それを「入試で使える知識」に育てるには時間がかかります。何度も演習し、自分に足りないところを確認し、様々な情報と組み合わせることで、ようやく「ほんとうの実力」となります。一夜漬けのような頼りない知識ではなく、時間をかけて育てた「知識」こそが入試本番の緊張した場面で支えてくれるのです。
夏休みもまもなく後半戦。ここまでは順調に進んできたみなさんの頭の中に、どこか「油断」や「気の緩み」が生じてきやすいタイミングでもあります。インターネットで検索をすると「楽に成績が上がる方法」などという情報が目について、ついつい試してみたくなることも多いでしょう。
しかし、そんな時こそ「受験勉強に、近道は存在しない」と、あえて地道で困難に見える道を進んでみてください。目の前の課題に愚直に向かって「どうすれば、これを乗り越えられるのだろう」と何度も考え、そしてまた挑戦を続ける。毎日、8時間、9時間、と何度も基礎を繰り返し、地道で孤独な時間を積み上げていく。そのような時間を過ごせるのは、今しかないのです。
夏が過ぎ、秋となり、そして入試本番の冬がやってきた時「あの時、近道を選ばずに地道に努力をしてよかった」そう実感している自分を見つけることができることでしょう。
がんばれ受験生
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