ただ「待つ」のではなく、備えながら「待つ」【卒業生からの近況報告】大学入試

卒業生Aさんからの近況報告

先日、私たちの所から卒業した生徒(ここではAさんとします)から連絡がありました。Aさんは高校生の段階で、将来に向けて実現したい具体的な目標がありました。休憩時間には「大学1年生では〇〇に挑戦する。もし可能ならば△△にも手を出しておきたい」のように、大学生になってからの計画を楽しそうに語ってくれるタイプの生徒でした。

しかしコロナ禍の影響により、Aさんの予定は大きな変更を余儀なくされました。大学に合格するために、一生懸命に受験勉強に取り組んだAさん。その努力の先に手にした大学生活を、自粛の状況で過ごした時間は、本当に辛く残念な気持ちだったに違いありません。

ところがAさんは、現在の状況に対して不平不満を口にすることもなく、新しい計画を私に説明してくれました。「〇〇というのを見つけたので、それを使って何かやろうと思います」と、高校生の時のように新しい方法を探しては挑戦を繰り返しているAさんの姿があったのです。

「漠然と待つ」か「備えながら待つ」か


現在は「待つ」ことが要求される状況です。どんなに挑戦したくても、待機しなければいけない時間が続きます。自分一人の行動が、多くの人に影響を与えてしまう可能性がある状況ですから「待つ」という選択肢が最優先事項です。

しかしそこで「漠然と待つ」ことと「未来に向け、準備をしながら待つ」あいだには大きな違いがあります。 「漠然と待つ」時間は静かに流れてしまいますが、準備を進めながら待つ人には、しかるべき知識を蓄え新しいチャンスが起きた時、すぐに行動を起こせる力が育っていきます。即座にフルスピードで駆け出せるだけの準備ができています。 

来月から新学期が始まります。どのような一年になるのか、私たちにはまだ、その先を読み取ることができません。しかし未来に向けて、コツコツと前のめりに備えていく気持ちは持ち続けてほしいと願っています。その時が目の前にやってきた時、全力で飛び出せるように鍛え続けてほしいと思うのです。

私たちは今年も、目標に向かって挑戦を続ける高校生を応援します。
がんばれ受験生!





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