「先月くらいまでは、時間にもまだ余裕が感じられたし集中できたのですが、最近あっという間に時間が過ぎるので、やらなければいけないことわかってるのに焦ってしまって集中できません。でも、なかなかモチベーションが上がりません」
受験生から、このような相談を受けました。その生徒の場合は、なかなかペースが戻らない「スランプ」の状況が長く続いているため、プレッシャーも強くなりモチベーションが上がらなくなっていると悩んでいるようでした。
確かに長期間スランプが続いている状態は、強い閉塞感にとらわれてしまいがちです。しかし、そのまま調子が上がるのを待っていては時間が過ぎ去ってしまう。なかなか苦しい状況だと思います。
このような状態の時私たちは大きく分けて2つのことをアドバイスしていきます。
小さな「達成感」が、大きな力に育っていく
1つ目は「小さな達成目標を作り、実践していく」ということです。
なかなかうまくいかない時、大きな変更をすることによって調子を取り戻そうとする生徒が多いように感じます。しかし大きな変更を実行しようとしても、中途半端な状態で終わってしまう場合が少なくありません。そして「やっぱり、ダメだった。何も変わらない」と、さらにマイナスのループを繰り返してしまうのです。あなたにも、そのような経験があるのではないでしょうか。
私たちは「小さな達成目標」を複数用意し、同時並行で取り組んでいくことをアドバイスしています。大きな変更は、準備や調べたりすることで時間がかかりますし、うまくいかなかった時のリスクも大きくなります。しかし「小さな達成目標」であれば、すぐに実践することができますし、同時に複数のことに挑戦できますから様々な刺激を受けることもできます。
例えば「寝る直前に英語の熟語を暗記する。そして朝起きたらすぐにそれを復讐する」のような、具体的な課題を設定します。15分程度でできることですから、むずかしいことはありません。ただ実践するだけです。そしてそれを、1週間2週間と継続していくのです。
このような「小さな目標(課題)」でも、それを継続して行くことで、大きな積み重ねになります。そして「ちゃんと実践できた」という自信につながります。スランプやモチベーションが上がらない状況が続いている時は、このような「小さな変化」こそが大きなモチベーションとなってこれからの時期を乗り越える力になってくれるものです。
あなたも「誰かの力」になっている
もう一つは「ひとりで考えずに、相談できる相手をもつ」ということです。
受験勉強は基本的に1人で取り組む時間が続きます。そうすることで、自覚していないところで孤独感やストレスのようなものが、溜まってしまいがちになります。このようなストレスの積み重ねが、調子を上げていこうとする時のマイナスの力になってしまうものです。
私たちが、今までに指導してきた先輩たちは「友達と話をする時間が、ストレス解消に役立った」と話していました。受験勉強の合間や、放課後など、ちょっとした時間に、受験勉強進み具合等はもちろんのこと、ちょっとした会話をすることによって今の自分の状況などを把握することができるからです。
明るくポジティブな思考の友達と会話すると「最近、自分は思考がマイナスになっていたかもしれない」などと実感することができます。そして、そのような自分に気がつくことができれば後は修正していけばよいのです。
大学入試は「地道な時間の連続」ですが、そこを乗り越えていくには、たくさんの人の支えが必要なります。誰かに支えてもらうことを遠慮する必要はありません。皆さん自身も、誰かの支えになっているからです。そのようにして、支え合うことで、乗り越えられることはたくさんあります。ぜひ友人や家族、身近な人たちとの時間を大切に支えてもらったり、支えたり、そのような時間を大切にしてみてください。きっと、たくさんの「力」を見つけることができることでしょう。
今回はモチベーションを上げていくヒントということで、アドバイスしてみました。参考にしてみていただければ嬉しく思います。がんばれ受験生 応援していますよ!
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