6月の受験アドバイス「一日、何時間勉強すればいいですか?」

「何時間くらい勉強すればいいですか?」


学習相談をしていると「一日、何時間くらい勉強すればいいですか?」という質問を受けることがあります。この質問の意図は「どのくらい勉強すれば、合格ラインに届きますか?」ということでしょう。そのように質問したくなる気持ちは良くわかります。

しかし、受験勉強は「一日の勉強時間」だけで測れるものではありません。「何時間勉強したか?」ではなく「目標達成のために、何をどのくらい勉強したのか」で考えていかなければいけません。

AさんとBさんでは「必要な課題」が違う

例えば、偏差値55の大学を目指しているAさんとBさんが、いるとします。Aさんは英語が得意で偏差値60台をキープ。Bさんは英語が苦手で40台後半を上下している。この二人に対して「英語は一日あたり2時間勉強しましょう」と、時間だけで計測できないのは理解できると思います。

1)今の自分には何が必要か?
2)必要な分野に優先順位をつけて、整理していく。
3)その内容を、一日のうちに勉強できる時間に当てはめていく。

この順番で考えていくのです。「何時間勉強すればいいか」ではなく「必要な課題を終わらせるために、何時間必要か」で考えていくわけです。

壁を越えると、時間が気にならなくなる

不思議なもので、ある一定の勉強時間をこなし、いくつかの壁を越えた経験を積み重ねていくと、一日の勉強時間はさほど気にかけなくなるものです。そして、あたりまえのように長い時間机に向かっている自分に気がつくものなのです。

「一日、何時間くらい勉強すればいいですか?」

そう質問する前に、まずはここに書いたことを読んでみてください。そして、今すぐ「自分に必要なこと」を整理して実行に移していきましょう。その時間の積み重ねが、合格を決める強烈な力となって、あなたの背中を押してくれることでしょう。

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