【受験勉強を始める前に】情報は、情報に過ぎない。(大学入試)

情報の活用方法を、間違えていないか?

以前、知人の先生から聞いた話です。その先生の担当している生徒の中に、某大学のAO入試を受けた生徒がいました。その生徒は「〇〇大学の面接では、△△を聞かれる」というような情報を集めることに、夢中になっていたそうです。その結果として「聞かれそうなこと」に対する準備は進めていたのですが「聞かれそうにないこと」は「無駄だから」と準備をしないままの面接に向かったのだそうです。

本番では、用意していない質問をされ、ありあわせの知識で答えたところ「質問の趣旨に合っていない」「論理的に崩壊している」と面接官から指摘を受け、不合格になってしまったとのこと。情報を集めるまでは良かったのですが、その活用方法を誤り「自分に都合のよい戦略」を立ててしまったことで、結果につながらなかったわけです。

「効率よく」と「楽をしたい」は似ているようで大きく違う

受験勉強は不安な時間の連続です。自分に都合のよい情報を集めて都合よく解釈し、安心したくなるものです。その気持ちはよくわかります。しかし、せっかく集めた情報も、その活用方法を誤ると、間違った方向へと進んでしまいます。

効率よく学習を進めることと、楽をして学習を進めることは、似ているようで大きく違います。前者は情報に対して客観的に考察を行う姿勢がありますが、後者は情報を自分に都合よく切り取り解釈しようとする姿勢が感じられます。成長を目的とする学習計画を考える上で、注意しなければいけない視点です。


これから新学期に向けて、志望校の情報収拾を始める生徒も多いでしょう。しかし情報はあくまでも情報に過ぎません。それをどのように活用し、学習計画に落とし込んでいくかが大切です。簡単に情報が手に入る時代だからこそ、些細な事柄にとらわれ過ぎず、慎重に分析し考察していく必要があります。与えられた情報を正しく解釈し学習計画を立て、地道に具体的に目の前の課題を積み上げていくのです。

素直に真面目に学習を続ける生徒を、今年も私たちは応援していきます。
がんばれ受験生! 応援していますよ!









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