「失敗は、成長するために必要な学習体験」受験生へ7月のアドバイス


失敗は終わりではない。そこから何を学ぶかが重要


失敗するのは、嫌なものです。
自分なりに一生懸命に頑張っても、なかなか結果が出ない。それどころか夏休み直前の模試で大失敗してしまった。「この夏こそ、がんばらなければいけないのに!」失敗を引きずってしまって、いまひとつ集中できない。そんな風に感じている受験生も少なくないと思います。

確かに、なにごとも順調に行くのがベストです。すぐに結果として表れてくれれば、努力も楽しいですし、心地よく時間を重ねていくことができるでしょう。

私は今までに数百名以上の生徒を指導してきましたが「合格したくない。絶対に失敗したい!」と願いながら受験勉強をしている生徒には会ったことがありません。だれしも失敗は避けたいし、できるだけ小さく済ませたいものですよね。


失敗することで、自分の弱点に向き合うことができる

しかし「自分を成長させる」ためには、失敗は不可欠なものです。失敗をして痛い目に遭うことで「自分が間違っていたこと =自我の歪み」に気がつくことができるからです。挫折の体験が「間違っていた方向に進んでいた自分」を、正しい方向へ矯正してくれるからです。

最初から最後まで、何もかもすべて順調に進んで行った受験生は、ほとんどいません。みんな、どこかで失敗や挫折を経験することで「自分に足りなかったこと」に気がつき、それならどうすれば修正することができるのか、と具体的な学習計画を立てて乗り越えてきたのです。だからこそ、大きく成長することができ、春には高い目標だった第一志望校へ合格することができたのですね。


小さな積み重ねが、強い自分を育てていく

うまくいかなかった時「これはケアレスミスだから、次がんばろう」で終わらせるか?
それとも「自分の対策で、不足していたところ」と向き合い「学習計画を修正し、課題を追加していく」か?
その小さな積み重ねが、入試本番で勝負できる強い自分を育てていきます。

夏休みは、秋以降の飛躍に必要な「強い自分」を育てていく重要な一ヶ月。いますぐ春から現在までのデータを見直し、ひとつずつ修正を行っていきましょう。それを実行し終えた時、あなたは「失敗は悔やむものではなく、成長するために必要な学習体験」だということを、実感することができるでしょう。

がんばれ受験生。
応援していますよ!