学習効率よりも「絶対量」を意識する
三月になりました。仙台はまだまだ朝晩の冷え込みが気になりますが、暦の上では春。新学期に向けて、色々と慌ただしくも希望に満ちた受験生からの問い合わせが届き始めます。今の時期、つまり本格的な受験勉強を始めようとしている生徒にアドバイスすることのひとつに「まずは、質よりも量を重視して進めていくこと」という項目があります。
受験勉強を進めていくにつれて「もっと、効率のよい勉強方法はないか?」と、考えてしまうものです。その気持ちはよくわかります。入試までに与えられた時間は全員同じ。その限られた時間を、どのように活用するかで合否が決定してしまうわけですから、その気持ちはよくわかります。
成長には「一定の学習量」が必要
しかし、今の時期はまだ、効率重視の学習方法に意識を向けるのは早いかもしれません。まずは「質より量」を重視して、目の前の課題をひとつでも、一冊でも多くこなしていくことを優先していくことをオススメしています。自分の前にある様々な「壁」を越えていくためには「ある一定の量」の学習時間が必要です。理解しただけでなく、それを実際に使いこなせるような知識にするには演習を繰り返し、身体に染み込ませていくような地道でていねいな作業が必要となりますから、絶対的な時間が必要になるのです。
不思議なもので「質より量」の学習を積み重ねていくと、ある一定の量を越えたあたりで「質のよい学習方法」が自然と身についているものです。そしてそれは表面的な技術ではなく、地道な体験を通して身についた本物の知識です。入試本番や、直前の追い込みに粘りと勇気となって、あなたを支えてくれることでしょう。
春休みの前に、まずは机の周辺を整理整頓。そこに、取り組んだ課題をひとつひとつ並べていきましょう。ぎっしりと課題が並び、愛用していた参考書がボロボロになったころ、きっと目の前には「合格通知」が届いていることでしょう。
頑張れ受験生。
応援していますよ!
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