「模試の活用方法とは?」受験生へ10月のアドバイス

模試は「点数」を確認するだけではない。


先日、ある生徒から「模試を受けた方がいいのはわかっているけれど、合格判定を見てダメージを受けてしまいそうで・・・」と相談を受けました。確かにその気持ちはよくわかります。

しかし、模試を受験せずに入試に望むのは、地図を持たずに旅に出るようなものです。「今、自分はどの場所にいるのか? = 目的地までの位置や距離を確認するのが模試なのだ」と、考えてみるようにしましょう。合格判定だけに注目するのではなく、今の自分と志望校までの距離を「偏差値」という数値で確認するということです。

現在の「現在地」がわかれば、どこへ進めば良いかが明確になる

「頑張れば、なんとかなる!」よりも「あと偏差値を5上げればC判定になる」のような具体的なデータは「ゴール(目標)まで、あとどのくらいなのか」がわかりますから、全体像を確認した具体的な計画が立てることができます。残り時間から逆算して、優先順位を考えた学習計画も考えることができます。ただ受験して合格判定を見て終わり、ではなく、そのデータを参考に工夫していくのが本当の意味での模試の活用法といえます。

とくに、現役の受験生の場合は入試の直前に向かうにつれて、急に成績が上がることが多いもの。今の合格判定で一喜一憂するのではなく「今の現在位置を確認する」「課題を浮き彫りにする」のが模試の役割だと考え、定期的に挑戦していきましょう。地道で正しい努力の積み重ねの先には、必ず手応えを感じる瞬間が待っているもの。

がんばれ受験生。
応援していますよ!