先日、大学四年生のAさんに「就職が決まって、春から東京へ行くことになりました」という報告を受けました。高校生のころから目指していた業界の会社に就職することができた、ここからまた再スタートでがんばります、とうれしそうに話している様子を見ているうちに、Aさんが高校生だったころの様子が彷彿としてきました。もうあれから4年以上の月日が流れていたのか。本当に時間の経つのは早いものだ、と思わずしんみりとしてしまったものです。
不思議なもので「本気で挑戦したい目標」に向けて、地道な努力を積み重ねてきた生徒のところには、どこかでチャンスがやってくるものです。たとえ直前の判定が今ひとつでも「まだ二週間ある」「一日10時間勉強するとすれば、140時間勉強できる。これだけあればプラス10点は伸ばせるはず」と、ギリギリまで計画を立直し修正し手を止めずに努力を続けた結果「直前に解いた問題が出た」「一問目に得意な問題が出たので、リラックスできた」と、入試本番でチャンスを呼び込むことができているのです。
Aさんもギリギリまで努力を続けるタイプの生徒でした。周りの人達から「もうムダだよ」とか「今さら努力しても、無理だ」と言われながらも「自分は理解するのが遅いから、他の人の3倍時間をかけなければいけない」と、自分に厳しく学習計画を立てていく生徒でした。おそらく、就職活動においても、受験生の時と同様に粘り強く最後の瞬間まで全力で努力を続けたことでしょう。そしてその結果として「本気で挑戦したかった目標」に四年の歳月を費やし、ついに辿り着いたのでしょう。
そして、受験生のみなさんにとって、ここが最後のふんばりどころです。
ここでどれだけ集中し課題に取り組んでいくことで、第一志望校への合格はもちろん、その後の人生にも大きく役立つ「本物の実力」が身に付いていきます。ぜひ「自分が本当に挑戦したい目標」を再確認して、目の前の入試はもちろんのこと、その後の未来へも意識を向けながら胸をはって堂々と進んでください。大きな視点で見つめ、目の前の課題にていねいに取り組んでください。
がんばれ受験生。応援していますよ!
仙台EG式プロ家庭教師コース (2015.1.8更新)