「すべて正しい。そして、すべて正解ではない」6月

学習相談の時にAさんから「自分としては頑張っているつもりなのですが、成績が上がらずに悩んでいます。最近、どんどん自信がなくなってきて・・・」というような相談を受けました。
どのように勉強しているのですか、と質問すると、Aさんはボロボロに使い込まれたテキストを取り出しきて詳しく説明をしてくれました。私は、その学習方法は現段階のAさんには合っていないと感じたので、なぜこの学習方法で進めているのですか? と質問をしてみました。すると「学校の先生に相談に行ったところ『こうやって勉強するしかない』と言われたので、それを実行しています」とのこと。先生がアドバイスしてくれた方法だから、とその方法で勉強を続けてきたというわけです。

もちろん、その先生のアドバイスは「正しい学習方法」だったと思います。でも、Aさんの状況においては「いまひとつ、そぐわなかった学習方法」だったというわけです。Aさんは決して学力も努力も不足しているわけではありません。いくつか歯車が噛みあっていなかったために、真っ直ぐに前に進む力が生まれなかっただけなのです。

正しい方法でも、それが常に正解、ということはありません。むしろ「これしかない」と、ひとつの方法に固執してしまうと、他の方法が見えなくなってしまうもの。何か違うと感じたならば、一度深呼吸をして周りを見渡してみる時間も大切です。今の自分の優先順位は何かを整理して、確認することで見えてくるものがたくさんあるからです。

自分には能力がない、もうこれ以上は無理かもしれない。そんな風に考えて立ち止まる前に、まずは今の学習方法と現在の自分の状況を、この6月中に見直してみてください。そして「今の自分に必要なこと」を探し出し、ひとつひとつ積み上げてみてください。そのような地道な努力の積み重ねの経験の中から見つかった「自分に合った学習方法」が、夏休みからの大きな飛躍の土台になっていきます。テストの正解は「ひとつ」ですが、学習方法の正解は「ひとつではない」と考えながら、落ち込まず前を向いて見つかった課題に向かってコツコツとがんばっていくのです。

がんばれ6月の受験生。応援していますよ!

EG式プロ家庭教師コース 佐藤 (2014.6.4更新)