「ゆったり。でも決して止まらない」5月

先日、高校生のNさんに「5月になったとたんに、気持ちがのんびりしてしまって、気がついたら5月の中旬くらいになっていて、逆に焦ってます。でもなんとなく気合いがはいりません。このままのんびり5月が終わりそうなので、やる気の出し方を教えてください」と相談を受けました。

寒い冬が終わって、桜が咲いて、ほっとして。ゴールデンウィークで少しのんびりとしたら、あっという間に5月も中旬。確かにあせりますよね。

このまま、もう少しだけゆったりと過ごしたいところですが、そうもいきません。車は走り出すまでに最大のエネルギーを消費するように、一度止まってしまってからの再始動には大きな労力が必要になります。どんなにのんびりしたくても、ある一定の速度を保ち続けることが今の時期の受験生にとって大切なポイントになるわけですね。

とはいうものの「やる気を出そう!」と言われても、そう簡単にはやる気は出ないもの。何かしらのきっかけが必要です。そこで私たちは「とりあえずの目標を持つ」ことを、おすすめしています。「第一志望合格!」というような最終目標を意識するのは大前提ですが、それの他に「1ヶ月先くらいまでに実現(挑戦)できる、ちょっとした目標を設定してみる」ということです。

例えば今の時期(5月)ですと、来月(6月)の英検に挑戦してみることがオススメです。「もう少し勉強して、成績が上がってから挑戦したい」気持ちもわかりますが、次回の英検までは少し期間が空いてしまいますし、またその時期になって「もう少し実力がついてから・・・」と先延ばしにしてしまいたくなるかもしれません。英検のように「結果がはっきりと数値でわかる」目標は、自分の状況を客観的に分析することに最適ですし、結果以上に得る物が大きいですから恐れずに挑戦してもらいたいと思います。

例えば、私たちEG式家庭教師コースに在籍している高校生には「高2年生の6月で英検準2級に挑戦」をひとつの目安として学習計画を作成しています。準2級の内容と高校2年生の学校での授業のレベルが共通する場合が多いので、効率よく学習を進めていくことができるからです。そして「高校3年生の6月に2級に挑戦」というように「毎年4~6月は英検対策の期間」として、学習計画を設定しておくわけですね。


みなさんもぜひ「とりあえずの目標」を設定してみてください。ゆったりと。でも決して止まらない。これが今の時期に大切になポイントのひとつです。

EG式プロ家庭教師コース 佐藤 (2014.5.13更新)