「未来の自分のために。3月にやっておきたいこと」今月の学習アドバイス

2014年度の入試シーズンも終わりを迎えました。
合格した生徒からの報告を読んでいると、自然と笑顔になっている自分自身に気が付きます。一緒に一年間頑張った生徒の合格は、まるで自分のことのようにうれしいもの。まさに至福の一時です。

ずっと、そうやってゆったりとした時間に浸っていたいのは山々ですが、卒業シーズンは、次の受験シーズンの始まりでもあります。新高3年生を迎えてサポートしていくために、気を引き締めて学習計画を考えていかなければいけません。

学校の授業が始まるのは4月からですが、私たちEG式プロ家庭教師コースの新学期が始まるのは3月末から。激戦の難関高校・大学受験へ合格するには、わずかな差の積み重ねが大きな結果へとつながっていきますから、気持ちを切り替えて、ライバルよりも早く「最初の一歩」を踏みしめていくことが大きな意味を持っているわけです。

さてここで、これから受験生になるみなさんへ、今(3月)にアドバイスしておきたいことがあります。それは「自分が本当に挑戦したい目標(志望校)を決めること」です。
このような話をすると「もう志望校は決まっています!」と返事が返ってくる場合が多いのですが、それでももう一度、改めてこの時期に目標(志望校)を、じっくりと考えてみて欲しいのです。

なぜ自分は、そこを目指すのか?
何のために?
そもそも自分は、なぜそこに挑戦しようと思ったのだろう?
しっかりと「言葉」にして、理由を紙に書き出してみて欲しいのです。

最初から厳しいことを言いますが、受験勉強は楽しいことばかりではありません。どちらかというと、自分の限界に向き合い、折れたり叩かれたりしながらも、前に進んでいかなければいけない。そんな粘り強い努力の積み重ねが必要になってきます。
努力! と口にするのは簡単ですが、実際にそれを実行するということは本当に厳しい時間の連続です。もしかすると、今あなたが想像しているよりも大変なことだと思うのです。

でも、そんな時。気持ちが折れそうになり、目標を変更したくなった時。あなたの気持ちを支えて前に進む力になってくれるのが「なぜ、自分はそこを目指すのか?」という気持ちです。なんとなく決めた目標では、なんとなくの結果で終わってしまいます。周りから言われた決めた目標では、周りの意見や環境に左右されて最後のひと頑張りが難しくなります。自分の意志で、自分だけの大切な目標を掲げるからこそ、そこへ向かって真っ直ぐに進んでいくことができるのです。

今年C判定から第一志望校に逆転合格したTさんの合格メッセージの中には「目標を早く決めることが大切です」という一文がありました。Sさんの合格メッセージの中には「夏休みの模試の結果が悪かった時にはあきらめそうになりましたが、春休みにノートに書いた目標を読み直して夏の計画を予定通りに実行できたことが合格のきっかけになったと書かれていました。2人に共通していたことは、春休みに「なぜ、自分はそこに挑戦するのか?」をしっかりと考えていたことです。そして実際に行動を起こし、志望校や自分が興味を感じる分野の情報を集めていき、夏以降のオープンキャンパスなどを利用して「自分の目標に合った志望校」を絞り込み、秋からの実践対策の期間に迷いなく突き進めたことがワンランクアップの合格へとつながった訳です。

勝負は戦う前に決まっている、といいます。時間と手間を惜しまずに、まずはこの時期に「自分が本当に挑戦したいこと」を、じっくりと細やかに考えてみてみること。なんとなくではなく自分自身に向き合って、本気の全力で考えてみること。そして、進路に関する資料を徹底的に調べること。まだまだ自分が進む方向は、ぼんやりとしか見えてきてはいないかもしれません。それでもそのようにして進み続けた先には、必ず「自分が進むべき道」が見えてくるはずです。「未来の自分のため」に、今あなたができること。まずは、その最初の一歩を今すぐ踏み出してみてください。

EG式家庭教師コース 佐藤(2014.3.7更新)